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2025/10/29

Startup Portfolio

RetailTechのAfresh、Albertsons全生鮮部門でのAI補充・在庫管理を導入 Safeway等の全米チェーンで部門別に最適化

Afreshは、Albertsons Companies(Safeway、Albertsons、Jewel-Osco、Shaw’s、Vons、ACMEなど)全店舗のベーカリーおよびデリ部門にFresh Replenishment(補充)ソリューションの全国展開を完了したと発表しました。すでに精肉・鮮魚・青果部門でも稼働しており、ケーキからフランクステーキ、デリのセルフバーからブロッコリーまで数千SKUの「仕込み・製造・変換が発生する生鮮品」について、特許出願中のAIとデータモデリングで需要・在庫・発注を整合。生鮮特有の「需要と発注/販売のギャップ」という根本課題に挑みます。

 

2022年に始まった両社の協業における重要マイルストーンとなる今回の完了導入は、Afreshの技術的卓越性と「生鮮テクノロジーの信頼できるリーダー」としての地位、そしてAlbertsonsの生鮮オペレーションのデジタル変革を支える中核パートナーとしての役割を示します。Albertsons Cos.のEVP兼Chief Merchandising OfficerであるMichelle Larson氏は、「店頭欠品の抑制と品質・鮮度の向上により、買物体験が改善され、現場チームも強化された」と述べています。

 

部門別に最適化された主な仕組みは次のとおりです。
・ベーカリー:バルクドーナツのように一つのリテールIDに複数のバラエティが紐づく場合でも、AIが販売集計から品目別(チョコ、グレーズド等)の需要・在庫・販売を推定。適正な種類・アイシング量の補充を店頭レベルで実現します。
・デリ:店内製造(例:ターキーサンド)では、完成品と使用原材料の両方の在庫・需要管理が必要。Afreshは特許出願中のレシピデータモデリングで、丸鶏の多様な調理から、選択肢が多く予測困難なデリのセットメニューまで、原材料と出来上がりの関係をつなぎ、発注と在庫の最適化を支援します。
・精肉・鮮魚:サブプライマル(大きな原木)が店内で複数の販売品(ステーキ、ロースト、フィレ等)へ変換されるため、販売・在庫は切り出し方に依存。Afreshは特許出願中のAIで販売品とサブプライマルを関連付け、リブアイステーキ/ローストをリブのサブプライマルへマッピングするなど、在庫・需要・販売を一体で捉えて適正発注を提案。歩留まりと粗利の改善、計画的な製造にも寄与します。
・青果:重量不定(ランダムウェイト)で在庫精度が揺らぎやすく、かつ傷みやすい青果は発注が難題。Afreshはこの領域を得意とし、Albertsonsの青果売場で廃棄削減・効率化・品揃え最適化を継続して推進、販売と顧客満足を底上げします。

 

さらに昨年、Albertsonsは全生鮮DCでAfreshのDC Forecastも本稼働。バイヤーは日次需要予測を受け取り、店舗で稼働するFresh Replenishmentと合わせて、仕入先から店舗までサプライチェーンを横断した「生鮮特化の意思決定」を強化しています。AfreshのCEO兼共同創業者Matt Schwartz氏は「Albertsonsとの信頼関係に基づく部門別フルスケール導入は業界初の包括解です。Albertsonsが描く“持続可能で現代的な食品小売”を、生鮮の頭脳として支えていく」と述べました。

 

Afreshについて
Afreshは、生鮮領域に特化したAIを提供するリーディングカンパニーです。小売の生鮮意思決定を高度化し、店頭フードロスを削減しつつ収益性を改善します。2017年に「フードロスの撲滅」と「新鮮な食品へのアクセス拡大」を掲げて創業。全米40州、1万超の生鮮部門で、Albertsons Companies、Brookshire Grocery Company、Bashas、Cub Foods、Smart & Final、Meijerなどと協業しています。

 

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