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臨床会話からエビデンスを提示する医療AIのAbridge、NEJMおよびJAMAと提携し診療支援を強化
Abridgeは、臨床会話を基盤としたエンタープライズ向け医療AIプラットフォームとして、NEJM GroupおよびAmerican Medical Associationとコンテンツ提携を締結したと発表しました。これにより、New England Journal of MedicineおよびJAMA Networkに掲載される査読済み論文の知見が、AbridgeのClinical Decision Supportシステムに統合されることになります。Abridgeのプラットフォームは、診療前の準備から患者との会話の記録、構造化された診療記録の生成、さらには臨床的な疑問に対するエビデンスベースの回答提示まで、一連の診療プロセスを単一のワークフローで支援します。今回の提携により、医師は患者との対話を中断することなく、信頼性の高い医学的エビデンスに基づいた情報をリアルタイムで取得できるようになります。
従来、診療中に信頼できる研究情報を参照するには、別のツールを開いて検索する必要があり、患者とのコミュニケーションが分断されるという課題がありました。Abridgeはこの問題を解消し、患者の文脈に基づいた情報を診療の流れの中で提供することを目指しています。New England Journal of MedicineとJAMAは、世界でも最も引用数が多く広く読まれている医学誌であり、その厳密な査読プロセスによって高い信頼性が担保されています。これらのコンテンツをAbridgeに統合することで、診療の現場で活用可能な高信頼のエビデンスレイヤーが構築されます。
AbridgeのCEOであり心臓専門医でもあるShiv Raoは、医療の複雑性が増す中で、患者中心の診療を維持しながら信頼できる情報にアクセスできることの重要性を強調しています。また、NEJM GroupおよびJAMA Networkの幹部も、AIによる診療支援において査読済みエビデンスを組み込むことが不可欠であると述べています。さらにAbridgeは、Wolters KluwerのUpToDateとの連携によるコンテキスト認識型のインサイト提供もすでに開始しており、今回のNEJMおよびJAMAの統合は今後数か月以内に一般提供される予定です。
Abridgeについて
Abridgeは2018年に設立された、臨床会話を基盤とするエンタープライズ向け医療AIプラットフォームです。患者、医療提供者、保険者の間をリアルタイムでつなぐことを目指し、医療に特化したAIシステムを開発しています。米国の250以上の大規模医療システムに導入され、年間1億件以上の患者と医師の会話を支援すると見込まれています。電子カルテとの深い統合、28以上の言語対応、50以上の専門領域への対応を特徴とし、外来、救急、入院、看護など医療のあらゆる現場で活用されています。また、AI生成内容を根拠データと紐付けるLinked Evidence機能により、医師が結果を迅速に検証できる仕組みを提供しています。Abridgeは2025年および2026年にBest in KLASのAmbient AI部門で受賞するなど、医療AI分野で高い評価を得ています。
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