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FinTechのBilt、Flying Blueとの提携拡大で家賃払いを航空マイル化
米国のFinTechスタートアップBiltが、Air France-KLMのロイヤルティプログラム「Flying Blue」との提携を拡大しました。今回の発表により、Air France-KLM Visa Signatureカード会員は、Biltプラットフォームを通じて家賃を支払うことで、1ドルあたり最大3マイルを獲得できるようになります。従来、家賃はクレジットカードのポイント還元対象外となるケースが多く、高額支出でありながらリワード獲得が難しいカテゴリーでした。Biltはこの領域を開拓し、「住居費を資産化する」新しいFinTechモデルを構築しています。
Biltは、賃貸住宅の家賃支払いをロイヤルティエコノミーへ接続するプラットフォームを提供しています。同社のサービスを利用することで、ユーザーは追加手数料なしで家賃をクレジットカード決済し、航空マイルやホテルポイント、旅行特典へ交換可能なポイントを獲得できます。今回のFlying Blueとの提携強化は、旅行系ロイヤルティ市場への本格展開を示す動きであり、家賃という巨大な日常支出を「旅行リワード化」する戦略をさらに加速させています。
近年、FinTech業界では、従来の銀行サービスに代わり、消費者の日常行動を中心に設計された「Embedded Finance」や「Lifestyle Finance」が急成長しています。Biltはその代表例として注目されており、単なる決済アプリではなく、賃貸住宅市場、クレジットカードネットワーク、不動産オーナー、旅行ロイヤルティプログラムを横断的につなぐエコシステムを構築しています。同社は、賃貸居住者向けの金融サービスを拡張し、将来的には住宅購入や金融商品提供などへの展開も視野に入れているとみられています。
今回の提携は、航空会社側にとっても重要な意味を持っています。Air France-KLMは、Flying Blue会員の利用頻度向上とマイル獲得機会の拡大を目指しており、Biltとの協業によって、日常的な支出から継続的に顧客接点を確保できるようになります。旅行ロイヤルティ市場では、単なるフライト利用だけでなく、「生活全体を囲い込むポイント経済圏」の競争が激化しており、Biltはその中心プレイヤーの1社として存在感を高めています。
Biltについて
Biltは、家賃支払いを中心としたリワード型金融プラットフォームを提供する米国のFinTechスタートアップです。2021年に設立され、ニューヨーク州ニューヨークを拠点としています。同社は、賃貸住宅の居住者が追加手数料なしで家賃支払いに対するポイントやマイルを獲得できる仕組みを提供しています。獲得したポイントは、航空会社マイル、ホテルポイント、旅行特典、住宅関連サービスなどへ交換可能です。Biltは、不動産オーナー、クレジットカード会社、旅行ロイヤルティプログラムを結びつける独自エコシステムを構築しており、住宅関連FinTech市場の有力企業として注目されています。
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