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LegalAIのClio、Carahsoftと提携し公共部門向けにエンタープライズグレードの法務AIを展開
法務AI領域のグローバルリーダーであるClioは、米国政府機関向けITソリューションの大手プロバイダーであるCarahsoft Technology Corp.との戦略的パートナーシップを発表しました。本契約に基づき、Carahsoftは公共部門におけるClioの独占的ディストリビューターとして、同社のリセラーパートナーネットワークと、NASPO ValuePoint、The Interlocal Purchasing System(TIPS)、OMNIA Partners、E&I Cooperative Servicesといった主要な政府調達契約スキームを通じて、Clioのモダンな法務テクノロジーを米国の連邦・州・地方政府機関に提供します。これにより、政府の法務部門、公選弁護人事務所、規制当局、司法関連組織といった、高度な説明責任・透明性・公共の信頼が求められる現場でも、Clioの「Intelligent Legal Work Platform」と法務特化型AIを、確立された調達チャネル経由で導入できるようになります。
Clioの提供するプラットフォームは、案件の初期受付(Matter Intake)からケースマネジメント、ドキュメントレビュー、裁判スケジュール管理、セキュアな関係者間コミュニケーション、レポーティングまで、法務業務のライフサイクル全体を一元化することを目的に設計されています。汎用的なオフィスソフトを寄せ集めたレガシーシステムから脱却し、AIによるルーティン業務の自動化とデータドリブンな意思決定を可能にする一方で、公共部門に不可欠な厳格な監督・正確性・説明責任を担保できる点が大きな特徴です。特に、Clioが買収したvLex由来の法務特化AIアシスタント「Vincent」は、オープンウェブで学習された一般的な基盤モデルとは異なり、10億件超の法律文書からなる世界最大級の法務データベースに「グラウンディング」され、回答や法的リサーチ、書面作成において引用根拠を明示できる点で、ハルシネーション(誤情報生成)のリスクを最小化する設計となっています。
Clioの最高執行責任者(COO)であるRonnie Gurion氏は、「これからの法務業務は、相互に接続されたシステム、検証可能な法的情報源、そしてより高い精度でスピーディに動ける能力によって定義されます。Carahsoftとの提携を通じて、政府の法務チームが求めるスケール・複雑性・基準に対応したテクノロジーの導入を支援していきます」とコメントしています。一方、CarahsoftのIntelligence and Innovative Solutions部門担当バイスプレジデントであるMichael Shrader氏も、「ClioのIntelligent Legal Work Platformは、ケース管理やドキュメント自動化、請求業務などのワークフローを効率化し、AI機能によって定型業務を自動化することで、限られた人員でより多くの案件を管理できるようにします。Carahsoftとリセラーパートナーは、安全でAI駆動型の法務テクノロジーを公共部門に届けていきます」と述べています。米国における公共部門の法務テクノロジー市場は、AI調達ガイドラインの整備や業務の電子化推進に伴って大きな成長余地が見込まれており、Clioにとっては民間ローファーム市場に続く重要な拡大領域となります。
Clioについて
Clioは、2008年にカナダのバンクーバー近郊バーナビー市で、Jack Newton氏とRian Gauvreau氏によって設立された法務テクノロジー企業で、法人名はThemis Solutions Inc.です。同社は「ローファームの業務をより簡単に、より収益性高く、クライアントにとってより便利にする」というビジョンのもと、クラウドネイティブな法務プラクティス管理ソフトウェアを開発し、現在では世界130カ国以上で利用される法務向けプラットフォームへと成長しています。製品ラインは、案件管理・タイムキーピング・請求・信託会計・クライアントコミュニケーション・電子署名・オンライン決済までを一体化した「Intelligent Legal Work Platform」を中核とし、2025年に約10億ドルで買収したvLexの法務AIアシスタント「Vincent」によって、判例・法令リサーチや書面ドラフト機能を強化しています。資金調達面では、2024年7月にNew Enterprise Associates(NEA)主導の9億ドルのSeries Fを実施し、評価額30億ドルでカナダのソフトウェア企業として史上最大の資金調達を達成、その後2025年11月にはvLex買収完了に合わせてGoldman Sachs、CapitalG、Sixth Street、Tidemarkらの支援のもとSeries Gで5億ドルを追加調達し、評価額は50億ドルに到達しました。累計調達額は約17.9億ドルに達し、従業員数は1,100名超、Burnaby本社のほかToronto、Calgary、ダブリン(アイルランド)、シドニー(オーストラリア)にもオフィスを構えています。Clioは米国50州すべての弁護士会を含む100以上の法曹組織から推奨を受けており、250を超える法務テクノロジー統合パートナーを擁する、業界の事実上のオペレーティングシステムとして位置付けられています。
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