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2026/07/21

Startup Portfolio

パリ拠点で複雑な繊維廃棄物のリサイクル技術を開発する"Syntetica"がSeries Aで€26.1M($30M)を調達

Synteticaは、フランス政府の委託を受けてBpifranceが運営するEcotechnologies 2がリードし、カナダ発祥のスポーツウェアブランドのLululemonやアジア最大級のアパレルメーカーであるMAS Holdings、既存投資家のEQT Venturesなどが参加したSeries Aで€26.1M($30M)を調達しました。Bpifrance(フランス公的投資銀行)やEuropean Innovation Councilを含むフランスおよび欧州の公的機関からの支援も含まれています。2024年には、EQT VenturesがリードしたSeedで€4.2Mを調達しています。

2023年に設立されたパリ拠点で複雑な繊維廃棄物のリサイクル技術を開発するSynteticaは、価値ある素材を循環させ続け、新たな化石由来資源への依存を減らすために必要な産業インフラの構築を目指しています。同社は、混合繊維廃棄物からNylon6とNylon6,6の両方を単一プロセスでリサイクルできる独自技術を開発しました。

同社によると、異なる種類のナイロンを識別・分別する必要があることが、使用済みナイロンを大規模にリサイクルする上で最大の技術的障壁の一つとなっていました。Synteticaは、Textile ExchangeのMaterials Market Reportを引用し、世界のナイロン生産量は2024年に約700万トンへ達したと説明しています。

循環型素材への需要は拡大しているものの、使用済み繊維のリサイクルには技術的課題があるため、リサイクルナイロンはナイロン市場全体の約2%しか占めていません。また、家庭から廃棄される繊維製品の80%以上が、現在も焼却、埋立、または環境中へ廃棄されているとしています。

Synteticaは、自社技術によってリサイクル拡大を阻む主要な障壁の一つを克服し、アパレル業界から発生するより多くのナイロン廃棄物を処理できるようになるとしています。同社の技術は、混合・汚染されたナイロン廃棄物を化学的に分解し、高純度の分子成分へと変換します。これらの中間生成物は添加剤や不純物を除去した後、再重合され、バージン材と同等品質の生産可能な素材となります。

同社はすでにVictoria’s SecretやEtamをはじめ、世界の複数のアパレル企業と協業しており、スケーラブルな循環型素材への需要拡大に対応しています。

「何十年もの間、混合ナイロン廃棄物は大規模にリサイクルするには複雑すぎ、コストが高すぎると考えられてきました。当社は、業界がこれまで価値がないと見なしてきた廃棄物の流れから、高付加価値の素材を回収できることを証明しました。今回の資金調達により、画期的な化学技術を産業レベルの実用化へと発展させ、より循環型の素材への移行を加速することが可能になります」とSynteticaの共同創業者兼CEOであるMarco Bertoneは述べています。

Synteticaは今回の資金を活用し、フランスで初となる商業実証施設の建設を進める予定です。この実証プラントは、Clermont-FerrandにあるMichelinのCentre for Sustainable Materialsとの提携を通じて開発されます。

現在はナイロンを最初の重点分野としていますが、今後は繊維だけでなく、自動車や特殊化学品などの分野を含む追加素材や用途へ技術プラットフォームを拡大する計画です。同社は引き続きBpifranceおよびEuropean Innovation Councilを含むフランスおよび欧州の公的資金による支援を受けています。

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