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2026/07/30

Startup Portfolio

商用フリート業界向けの統合テレマティクス連携技術プロバイダーである"Terminal"がSeries Aで$20Mを調達

Terminalは、Battery Venturesがリードし、Intact Private Capital、Penske、Y Combinator、Wayfinder Venturesが参加したSeries Aで$20Mを調達し、創業以来の累計調達額は$26Mとなりました。

商用フリート業界向けの統合テレマティクス連携技術プロバイダーであるTerminalは、商用自動車保険会社、ソフトウェア企業、金融サービス企業むけにTerminalの統合APIを提供しており、325社以上のテレマティクスサービスプロバイダーからGPSデータ、安全イベント、故障コード、ドライブレコーダー映像などへアクセスできます。

2023年に設立され、カナダ・トロントに本社を置くTerminalは、数百に及ぶ個別連携を構築・維持することなく、リアルタイムおよび過去の正規化済みテレマティクスデータへアクセスできる環境を提供しています。

Terminalは、商用車から生成される位置情報、速度、燃料消費量、メンテナンス情報などの重要なデータを統合する役割を担っています。これらのデータは保険、フリート管理、物流業界で戦略的重要性を増しており、安全性向上や新たな規制対応、年間数百億ドル規模の車両リスクの引受業務に活用されています。輸送業界とテレマティクスデータインフラの交差点に位置するTerminalは、Fortune500企業や大手保険会社に選ばれる統合基盤となっています。

Battery VenturesのGeneral Partnerであり、Guidewire Softwareの元CEOでもあるMarcus Ryu氏は、Terminalの取締役に就任し、次のように述べています。

「テレマティクスデータは、将来のリスク予測において他のどの引受変数よりも3倍高い予測精度を持っています。しかし、これまでデータの分断によって、その価値はフリート管理会社や保険会社に十分活用されてきませんでした。創業初期にもかかわらず、大手保険会社やフリート事業者がTerminalを採用し、さらに投資まで行っていることは、製品力とチームの実行力を示す非常に力強い証拠です。」

すべての車両は、電子運行記録装置(ELD)、ドライブレコーダー、OBD-IIリーダー、GPSトラッカーなどの機器によって継続的にテレマティクスデータを生成しています。

しかし、そのデータは数百社に及ぶテレマティクスサービスプロバイダー(TSP)から提供され、それぞれ異なる形式で送信されています。そのため、このデータを利用するフリートサービス事業者や保険会社は、各テレマティクス事業者と個別に接続するためのインフラを構築・維持し、データを保存・保護し、コンプライアンス対応を行い、利用可能な形へ正規化する必要がありました。

この作業には多くの時間とコストがかかるため、テレマティクス対応サービスへの需要が拡大しているにもかかわらず、本来データを必要とする企業へ十分に届けられていませんでした。一方、自動車保険会社はリアルタイムかつ運転行動に基づく保険料設定へ移行しており、ソフトウェア企業も燃料費、安全性、保守コスト削減を支援するツールを開発しています。

「テレマティクスデータは輸送業界において最も価値ある資産の一つですが、数百の異なる事業者に分散しているため、大規模に活用することが困難でした。Terminalは業界全体のイノベーションを加速するために存在しています。私たちは中立的なインフラレイヤーとして各事業者を接続し、それぞれ異なるデータ形式を単一で一貫したフォーマットへ正規化します。これにより、保険、フリート管理、物流、金融サービス企業は、より迅速に価値ある製品を市場へ投入できます。今回の資金調達によって、プロバイダーとの提携をさらに強化し、各市場セグメントで拡大する需要に対応していきます。」とTerminalのCEO兼共同創業者であるRaghav Midha氏は述べています。

Terminalはこれらすべてを単一のデータプラットフォーム上で提供します。1回の接続で325社以上のテレマティクスサービスプロバイダーへアクセスでき、AIによるデータ品質チェック、利用者の同意管理・認可、数百種類の異なるデータ形式の正規化を実施します。GPS位置情報、安全イベント、故障コード、車両統計などを統一フォーマットで提供することで、高品質なデータ基盤を構築しています。

この基盤を活用することで、保険会社は引受や保険料算定を高度化し、フリート管理会社はドライバーの安全性や保守管理を改善し、物流会社は業務全体の可視化を進め、金融サービス会社は燃料カードや設備リースなどの商品における与信審査や不正検知を強化できます。

創業からわずか3年で、Terminalは大手保険会社との複数年契約を獲得しました。これらの保険会社では、テレマティクスソリューションを活用し、安全運転を行う顧客に対して保険料を最大20%割引しています。

また、Fortune 500企業のフリート管理会社、物流会社、金融サービス会社でも採用が進み、同じデータ基盤を活用して保守管理、業務効率化、リスク判断の高度化を実現しています。

TerminalはY Combinator Summer 2023バッチに参加しました。同社はRaghav Midha氏とChief Technology OfficerのConnor Giles氏によって2023年に共同創業されました。両氏は、PlaidやStripeなどのミドルウェアAPI統合を提供するフィンテック企業でプロダクトおよびエンジニアリングを率いた経験があります。

また、共同創業者はいずれもフリート運営の経験を持っています。Connor Giles氏は家族が経営する物流会社向けソフトウェアを開発し、Raghav Midha氏は家族が経営するHVAC事業を通じてフリート運営の経験を積みました。

TagsInsurTechSaaS

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