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宇宙輸送のThe Exploration Company、欧州宇宙機関から総額7億6000万ユーロの貨物カプセル輸送契約を獲得
The Exploration Companyは、欧州宇宙機関(ESA)から欧州の商業貨物往還プログラムの次段階を担うサービス契約を獲得しました。契約はパリで開かれた国際宇宙サミットで調印され、総額は7億6000万ユーロです。内訳は、同社の再使用カプセルNyxによる国際宇宙ステーションへの初回実証ミッションに3億1000万ユーロ、追加の貨物ミッション2回分のオプションに最大4億5000万ユーロで、オプション分は後日確定します。ESAはこれを、欧州企業に対して公開競争で発注した初かつ最大のカプセル輸送サービス契約だと説明しています。
本プログラムは従来LEO Cargo Return Service(LCRS)と呼ばれていたもので、2022年にESA加盟国が構想を承認し、欧州産業界に低軌道の宇宙ステーションへの貨物輸送の第一歩を提案させる競争として始まりました。ESAは当初2件の案件を選定し、それぞれに2500万ユーロを配分して概念検討を進めています。2025年11月の閣僚級理事会での確認を経て、プログラムはALADDIN(Autonomous LEO Accelerated Demo Docking to ISS Node)という新名称のもとで第2段階に入りました。開発初期段階からシステムの完成と軌道上実証へ移る位置づけで、入札は2026年3月に開始され、The Exploration Companyが競争入札で選定されました。初回実証ミッションの資金は、同社が民間投資家から4割を確保し、残りの6割をESAが負担します。
Nyxは、大型打ち上げ機を選ばずに搭載でき、宇宙ステーションへ自律的にドッキングし、最大3000キログラムの貨物を地球へ持ち帰る設計です。1機あたり最大10回の飛行を想定し、再突入用の炭素系の耐熱材、飛行ソフトウェア、自律ドッキング用の誘導航法系を自社で開発しています。同社はAxiom、Starlab、Vastとも事前予約契約を結び、受注済みミッションは10件、契約額はおよそ20億ドルに達しました。NyxはNASAによる国際宇宙ステーションの認証手続きを進めています。ESA長官のJosef Aschbacherは、ESAがアンカー顧客として欧州の商業宇宙産業を強化できることを示す合意だと述べ、創業者兼CEOのHélène Hubyは、民間資金だけで始めたNyxが公的資金の支援を受けられる技術成熟度に達したと説明しました。あわせて同社はArianespaceと契約し、初号機をフランス領ギアナのクールーからAriane 64で打ち上げます。
The Exploration Companyについて
The Exploration Companyとは、2021年に設立された欧州の宇宙企業で、本社はドイツのミュンヘンにあります。AirbusやArianeGroupで欧州の宇宙計画に携わったHélène Hubyが技術者チームとともに創業し、同氏がCEOを務めます。主力製品は再使用型の無人貨物カプセルNyxで、高推力の再使用型ロケットエンジンStormも開発しています。ミュンヘンのほかボルドーやトリノに開発拠点を置き、アメリカや中東でも体制を広げています。低軌道への貨物輸送と地球への回収を欧州が自前で担えるようにすることを目指しています。
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