1. Home
  2. News
  3. 真に低コストな宇宙アクセスを可能にする完全再使用型ロケットを開発する"Stoke Space"がSeries Eの1st Closeで$1Bを調達
2026/09/09

Startup Portfolio

真に低コストな宇宙アクセスを可能にする完全再使用型ロケットを開発する"Stoke Space"がSeries Eの1st Closeで$1Bを調達

Stoke Space Technologiesは、Point72 VenturesとSpark Capitalがリードし、General Innovation、Glade Brook Capital、US Innovative Technology、Washington Harbour Partners、Woven Capital、Y Combinatorなどが参加したSeries Eの1st Closeで$1Bを調達し、累計調達額は$2.3Bとなりました。

真に低コストな宇宙アクセスを可能にする完全再使用型ロケットを開発するStoke Spaceは、低コストのロケット打ち上げ市場でElon Musk率いるSpaceXとの競争を目指す、数少ないスタートアップの1社です。SpaceXは、再使用可能なブースター段を持つFalcon 9を軸に成長してきました。そして現在、Muskらは巨大な完全再使用型ロケットStarshipの実用化を目指しています。

しかし、競合するRocket Lab、Relativity Space、Firefly Aerospaceとは異なり、Stoke Spaceは究極の目標を真正面から狙っています。それは、ブースター段とペイロードを搭載する第2段の両方が地球に帰還し、低コストで再使用できるロケットです。これは、これまで誰も実現したことがありません。

こうした野心と技術的な挑戦には、多額の資金が必要です。SpaceXは過去10年間でStarshipに$10Bを大きく超える資金を投じていますが、同機はまだ軌道に到達していません。ただし、次回の飛行で状況が変わる可能性があります。

特にSpaceXが苦戦してきたのが、ロケットの第2段が大気圏へ再突入する際に発生する極端な熱から機体を守る部品について、適切な材料と構造を特定することです。

これに対しStokeは、熱シールド内部に超低温の液体水素を流す方式を採用しています。これは独自のアクティブ冷却方式であり、地上で徹底的な試験を行っており、初飛行から導入する予定です。

「今回のラウンドは、本格的なスケールアップのためのものです。インフラを整備し、生産規模と飛行頻度を拡大し、そして重要なこととして、第2世代機の開発資金を確保するためです。必要だと考えている量を上回る余分な冷却材を流すことで、機体表面を必要以上に冷却し、初期の飛行ではその点について保守的なアプローチを取ることができます」とStokeのCEOであるAndy Lapsaは語りました。

Stokeの最初の機体Nova Pathfinderは、2027年初頭に初飛行する見込みです。遅延が珍しくないロケット業界ですが、同社のMoses Lake施設でロケット第1段に対する一連の構造試験と運用試験を実施したことから、この目標時期を公表することに自信を示しています。

次のステップは、ロケットの各段を地上で燃焼試験し、飛行準備が整っていることを確認することです。

「地上システムについては、ロケットなしで実施できる範囲の確認を終えています。また、ロケットについても、発射台なしで実施できる範囲の確認を終えています。したがって、次のステップは両方を組み合わせることです」とLapsaは述べました。

Stokeはすでに、この機体を使った打ち上げ契約を販売しています。Nova Pathfinderは低軌道へ3トンを運ぶことができ、米国のロケットメーカーによる初号機としては最大の打ち上げ能力になると考えています。

とはいえ、予定通りに、かつ完全な成功を収めて打ち上げられるロケットはほとんどありません。単に軌道へ到達するだけでも大きな成果となります。

「複数のPathfinder機を現在生産しており、今回の資金調達ラウンドの有無にかかわらず、Pathfinderを市場投入し、軌道へ到達させられると確信しています」とLapsaは述べました。

Stokeはさらに、過去数年間にわたって開発を進めてきた、より大型のロケットNova Block 2の計画も明らかにしました。

この機体は、エンジンや同社独自の熱シールドを含め、Pathfinderと同じ技術をベースとしています。低軌道へ15トンを運ぶことが可能で、その能力はFalcon 9をわずかに上回ります。

目標は2029年の投入です。これはMuskによると、Falcon 9が退役する時期とちょうど重なります。

SpaceXがFalcon 9から撤退するタイミングで、打ち上げ手段を求める顧客がますます切迫した状況になり、その需要を獲得できる可能性にLapsaは期待しているのでしょうか。

「打ち上げ供給と打ち上げ需要のミスマッチがさらに拡大することは間違いありません」と彼は認めました。「Falcon 9が退役するかどうかにかかわらず、宇宙産業と宇宙経済が成長できるスピードは、ロケットがどれだけ打ち上げられるかによって決まります。特に、第三者の顧客にサービスを提供するロケットが重要です」

この最後の発言は、衛星事業者なら確実にその意味を理解するメッセージです。SpaceXのStarshipが本格的に飛行するようになった場合、打ち上げ枠を購入しようとする企業や政府機関は、SpaceX自身の社内プロジェクトと競争することになります。そして、この巨大ロケットを利用するためにプレミアム料金を支払わなければならない可能性があります。

一方、Stokeは自社で宇宙アセットを運用する計画を明らかにしていません。

「今こそ動き始める時です。そうすることで、業界として実現を目指しながらも、これまで地上にとどまったままだった数多くのコンステレーションやアプリケーションを、ようやく展開し始めることができます」とLapsaは述べました。

TagsSpaceTech

関連ニュース

Contact

AT PARTNERSにご相談ください