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2026/09/12

Startup Portfolio

防衛テックのQuantum Systems、XTENDと提携しミッションソフトMOSAIC UXSに自律機能を統合

Quantum Systemsは、イスラエル発でアメリカに本社を置くXTENDと提携し、防衛、国土安全保障、公共安全の顧客に向けた統合型の自律ミッション基盤を共同で開発、提供すると発表しました。Quantum Systemsは自社のミッションソフトウェア基盤MOSAIC UXSに、XTENDが実戦環境で使われてきた自律システムを組み込みます。両社は、偵察からスウォーム運用、打撃までを一貫して相互運用できるようにしつつ、操作者にとって扱いやすい画面を提供することを狙いとしています。この協業はすでに、欧州のNATO加盟国の顧客向けに進む自律システムの共同プログラムを支えており、追加の顧客案件と実証も予定されています。

技術面の中核は、XTENDの基本ソフトXOSと自律ミッション機能をMOSAIC UXSへ統合する点です。両社は、軍や重要分野の顧客が多様な自律システムを一つの運用環境にまとめられるようにし、新しい操作者が数日で任務に就ける状態を目指すとしています。訓練にかかる負担を大幅に減らし、前線展開までの時間を縮めることが期待されます。両社はすでに複数の拠点で、統合したワークフローの実証を行っています。

Quantum Systemsの最高収益責任者であるMartin Karkourは、防衛における自律性の将来は個々の機体ではなく、センサーと各種システム、効果器を一つの運用ネットワークにつなげられるかで決まると述べました。XTENDの共同創業者兼CEOであるAviv Shapiraは、自律運用がソフトウェア中心に移るなかで、顧客は情報収集から計画、実行までを複数の資産にまたがって結ぶ仕組みを求めていると説明しています。背景には、NATO加盟国の防衛投資の拡大があります。2025年のハーグ首脳会議での合意により、加盟国は2035年までに国内総生産比で年5パーセントの国防支出を目標とし、うち3.5パーセント以上を中核的な防衛所要に、支出の2割以上を主要装備と関連する研究開発に充てるとしています。NATOは、欧州の加盟国とカナダだけで2025年に国防支出が900億ドル超増えたと報告しています。なお、XTENDは先ごろニューヨーク証券取引所に上場しました。


Quantum Systemsについて
Quantum Systemsとは、2015年に設立されたドイツの防衛テック企業で、本社はミュンヘン近郊のギルヒングにあります。ドイツ連邦軍のヘリコプター操縦士だったFlorian Seibelが創業しました。主力製品は垂直離着陸が可能な固定翼の小型無人航空機と各種センサー、対無人機システムで、これらをつなぐAI搭載のミッションシステムMOSAIC UXSを中核に据えています。8か国に1700人を超える従業員を抱え、既存の防衛大手に対抗する新しい形の防衛企業を目指しています。

 

TagsDefenseTech

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