Startup Portfolio
フードテックのWonder、DoorDashと総額4億2500万ドルの戦略提携を結びGrubhub Campus Diningを売却
配達基盤のDoorDashが、Marc Loreが率いるWonderへの出資と事業提携を、総額4億2500万ドルの規模で実施します。内訳は、Wonderが保有する大学向け食事サービスGrubhub Campus Diningの買収に3億ドル、そしてWonderが7月に公表した6億5000万ドルのシリーズDへの追加出資に1億2500万ドルです。Grubhub Campus Diningは、もとはTapingoという名で提供されていた事業にあたります。
Wonderは、配達を前提に設計したゴーストキッチン型のフードホールを展開し、複数の飲食店の料理をひとつの注文でまとめて届ける仕組みを取っています。ファストカジュアル外食を一か所に集約する発想で、Marc Loreは今回の提携により、献立の計画から調理、配達までを自動で回す食の仕組みという長期目標に集中できるようになると述べました。同氏はこれを、人が1週間に食べる21回の食事すべてを、規模を保ったまま一人ひとりに合わせて提供する構想だと説明しています。一方のDoorDashにとっては事業拡大が狙いです。Grubhub Campus Diningは450の大学に導入されており、同社はこれをスタジアムやホテルなど他の施設へ広げる考えを示しました。共同創業者のTony Xuは、この事業を自社の基盤に加えることで、大学生により多くの選択肢と利便性を届けつつ、大学側の運営を簡素化できると述べています。
Wonderはこれまで買収を重ねて事業を組み立ててきました。前年には宅配のGrubhubを6億5000万ドルで取得し、食材宅配のBlue Apronや料理メディアのTastemadeを傘下に持ちます。ニューヨークの飲食チェーンであるMighty Quinn's BBQ、Salt Hank's、Blue Ribbon Fried Chickenも買収しました。店舗数は157に達し、2025年の初めから4倍以上に増えています。展開は北東部と中部大西洋岸に集中しており、2027年初めにはテキサス州への進出を計画しています。最大手の配達基盤から出資を受けつつ、チャネル事業である大学向けサービスは手放すという構図で、自社で自動化を進める範囲を絞り込む動きとも読めます。
Wonderについて
Wonderとは、2018年に設立されたアメリカのフードテック企業で、ニューヨークを拠点とします。Jet.comやDiapers.comを手掛けた起業家のMarc Loreが創業し、同氏がCEOを務めます。主力は、配達を前提に設計した自社の調理拠点で複数の飲食ブランドの料理をまとめて作り、ひとつの注文で届ける仕組みです。宅配のGrubhub、食材宅配のBlue Apron、料理メディアのTastemadeなどを傘下に持ちます。献立の計画から調理、配達までを自動化した食の仕組みを作ることを目標に掲げています。
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