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2026/10/29

Startup Portfolio

企業の複雑な調達業務を実行するエンタープライズAI企業の"Fragment"がSeedとSeries Aで累計$56Mを調達

Fragmentは、正式に事業を開始し、累計$56Mの資金調達を発表しました。これには、8VCがリードしたSeries Aと、General CatalystおよびA*が共同リードしたSeedが含まれます。エンジェル投資家には、Roelof Botha、Nikesh Arora、Jeff Wilke、Eric Wu、Dennis Cinelliが名を連ねています。

企業の複雑な調達業務を実行するエンタープライズAI企業のFragmentは、調達チームの手作業による負担を削減し、管理業務を比例的に増やすことなく、企業の業務処理能力を高めることを支援します。Fragmentのプラットフォームは、世界最大級の有形製品メーカーが抱える複雑な直接材調達業務向けに構築されています。既存のシステムを横断して購買や支払いに関する例外処理を調査・解決し、業務の遅延を招き、調達チームの時間を消費している手作業による照合作業を自動化します。

エンタープライズソフトウェアは、企業がますます複雑化する業務を管理することを支援してきました。しかし、想定された標準的な業務フローから外れる作業の多くは、依然として人間が解決しています。

グローバルメーカーでは、発注内容の変更、請求書の不一致、その他の例外的な事象が絶えず発生しています。供給不足や関税の変更によって、購買計画のさらなる修正が必要になることもあります。

従業員は、複数のシステムやチームに分散した情報をつなぎ合わせ、適切な対応方法を判断し、その解決策を最後まで実行しなければなりません。その際には、組織内に蓄積された経験や知識、文書化されていない業務ルールに頼ることも少なくありません。

こうした表面化しにくい業務負担は、コストを増加させ、変化への対応を遅らせるだけでなく、本来は安定的な供給の確保や事業パフォーマンスの改善に活用すべき調達担当者の専門能力を奪っています。

「私たちは、最も複雑なサプライチェーンを持つ大企業の直接材調達から、意図的に事業を開始しました。この課題を解決できれば、エンタープライズソフトウェアが実現できることを根本的に変えられると考えたからです。調達チームは、複数のシステムにまたがる不一致の原因を追跡するために、あまりにも多くの時間を費やしてきました。現在、AIによって、企業の業務を理解し、その作業を最後まで実行するソフトウェアを構築できるようになりました。私たちの目標は、複雑な業務の実行そのものをソフトウェアの機能として実現することです。これにより、購買担当者は、安定的な供給の確保、利益率の維持、企業の成長につながる意思決定や取引先との関係構築に、専門能力を集中できるようになります。」とFragmentの共同創業者兼CEOであるPranav Mulgundは述べています。

Fragmentの中核となるのが、Autonomous Context Engine(ACE)です。ACEは、異なるシステムに分散した情報を連携させ、経験豊富な従業員が業務で活用している企業固有のポリシー、取引関係、組織内に蓄積された知識を取り込みます。

FragmentのAIエージェントは、こうした情報を理解したうえで、例外事象を調査し、適切な対応方法を判断し、承認された解決策をエンドツーエンドで実行します。単に問題を検出したり、次に取るべき対応を提案したりするだけではありません。

ACEは、企業がデータを新しいシステムに移行したり、長期間にわたるシステム統合プロジェクトを実施したりすることなく、既存のデータ環境をそのまま活用できます。これにより、顧客は既存のITインフラ上で迅速に導入でき、システムが学習を重ねるにつれて、自動化の対象を追加の業務フローへと拡大できます。

FragmentはすでにGraybarおよびCNXでこのアプローチを実践しており、世界最大級の有形製品を扱う企業において、複雑な調達ワークフローの自動化を支援しています。

Fragmentは調達業務から事業を開始していますが、その目標は調達領域にとどまりません。

ユーザー数に応じて料金が設定されるソフトウェアや、人員数に比例して規模が拡大するサービスとは異なり、Fragmentのビジネスモデルは、AIエージェントが完了した業務を基準に設計されています。これにより、Fragmentの事業成果と、顧客企業から削減できた業務負担が連動する仕組みとなっています。

同社は、複雑な業務の実行そのものがソフトウェアの機能となり、AIエージェントがモノや資金の流れ、そして企業活動を支える業務を実行する未来を目指しています。

今回の調達資金は、ACEの継続的な開発、調達先の選定から支払いまでを対象とするSource-to-Pay領域への拡大、そして世界最大級の企業への導入拡大に活用される予定です。

「ほとんどのソフトウェア企業は、時間をかけて実績を積み重ね、大企業市場への参入を果たします。しかし、Fragmentは最初から大企業市場を対象としていました。Fragmentは、極めて大きな事業規模、数千もの相互依存関係、非常に高い複雑性を持つ企業向けに、初日から製品を構築してきました。その結果、当初からはるかに高い要求水準を満たすことのできる技術を生み出しています。このアプローチは、同社の次の成長段階に向けた強力な基盤となっています。」と8VCのパートナーであるJack Moshkovichは述べています。
 

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