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イスラエルの養殖肉コンソーシアム、1800万ドルの政府助成金でキックオフ
イスラエル・イノベーション庁は、イスラエルのフードテック関連新興企業を含む14社と10の大学・研究機関からなる世界最大級の培養肉開発コンソーシアムに対し、1800万ドルの助成金を交付しました。このコンソーシアムは、フードテックの研究とイノベーションの促進を目指す非営利団体Good Food Institute Israel(GFI)の助成を受けたGaya Savyonと、最近独自の培養肉ベンチャーを立ち上げ、14社に含まれるイスラエルの食品製造大手Tnuvaが共同で主導します。イスラエル・イノベーション庁が発表したところによると、この資金提供の期間は3年間です。同庁は10月、昆虫養殖、医療診断用液体サンプリング、人間とロボットの相互作用を研究する学際的分野であるヒューマン・ロボット・インターフェース(HRI)の3つのコンソーシアムとともに、培養肉コンソーシアムの設立を発表しています。
Tnuvaのほか、コンソーシアムに参加している13社には、レホボトに拠点を置く培養肉の新興企業で、1億1000万ドル以上の資金を調達し、最近商業的立ち上げに先立って新しい生産施設を開設したAleph Farms、牛肉と鶏肉の細胞を培養するSuper Meatが含まれています。タンパク質製造と生物学的薬剤の精製プラットフォームを開発するBioBetter、イスラエルに本社を置く多国籍化学・バイオテクノロジー企業のBiological Industries、生物農薬と発酵ベースの製品を製造するBioDalia、合成クモ糸繊維を製造したエルサレムのバイオテクノロジー企業、Seevix Material Sciencesの5社です。学術機関としては、エルサレム・ヘブライ大学、テルアビブ大学、テクニオン イスラエル工科大学、ライヒマン大学(旧IDC)、農業研究機構ボルカニセンターが参加しています。
イスラエルは近年、肉、乳製品、卵の植物性代替品、培養乳製品、肉、魚介類、昆虫タンパク質、発酵製品・プロセスからなる代替タンパク質市場の重要なサブセクターである培養肉の技術拠点となっています。The Good Food Institute Israelの最近の報告書によると、イスラエルの代替タンパク質部門は2021年に前年比約450%成長し、この分野のイスラエルの新興企業は約6億2300万ドルの投資を調達しています。栽培肉分野だけでも、イスラエル企業は5億ドル強の投資を集め、2021年の世界のこの分野への投資総額(約9億ドル)の約36%を占め、またこの分野のスタートアップへの資金は約7億ドルで米国に次ぐ2位となりました。GFIの報告書によると、イスラエルでは昨年中に11社の代替タンパク質企業が新たに設立されました。栽培肉・魚介類企業6社、植物性タンパク質企業4社、発酵プロセス企業1社です。国際的なコンサルティング会社であるMckinsey & Company社は、世界の養殖肉市場が2030年までに250億ドルに達する可能性があると推定しています。
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