Startup Portfolio
ヘルスケア・スタートアップを創出する"Redesign Health"がSeries Cで$65Mを調達
Redesign Healthは、General Catalystがリードし、CVS Health Ventures, UPMC Enterprises, Eden Global Partners, Euclidean Capital, Samsung Next, TriplePoint Capital, Declaration Partnersなどが参加したSeries Cで$65Mを調達した。これまでの資金調達総額は$165Mを超過し、同社の評価額は$1.7Bに達したとのことです(CEOはこの数字の確認を拒否しています)
2018年創業でニューヨークを拠点にヘルスケアのスタートアップを創出するRedesign Healthの事業モデルは、製品開発、事業戦略、マーケティングなどのクロスファンクショナルチームを活用し、市場調査によって特定されたアンメットニーズを持つ企業を育成するものです。
同社は、ヘルスケアに特化せず、幅広い業種の企業に投資することが多いベンチャーキャピタルファンドとは異なります。また、ヘルスケアに特化したベンチャーキャピタルであっても、少数のチームを活用して少数の企業を設立する、極めて特注性の高いプロセスを採用しているのが一般的です。300人以上の従業員を抱えるRedesignは、規模の大きなイノベーションに注力しており、4年間で40社以上をスピンアウトさせているといいます。また、起業の狭い部分やステージにしか関与しないことが多いインキュベーター・プログラムとの違い、Redesignは、全体的なアプローチをとっています。
このアプローチには、複数のチームが関わっています。例えば、Redesignの事業開発チームは市場調査や新規事業のアイデアを生み出し、製品チームはスタートアップの初期製品づくりを支援し、マーケティングチームはスタートアップのブランドを構築して市場参入計画を策定します。そして、創業初日からベンチャーチェアが経営指導を行い、創業チームの雇用を支援し、事業規模が拡大するにつれ役員を務めます。
コンセプトが出来上がると、Redesignはシード投資家、学術専門家、医療システムのリーダーなどのパートナーを招き、スタートアップ企業の市場投入を支援します。
Redesignは企業設立の際、医療システムからコストを取り除き、医療の質を向上させ、患者へのアクセスを容易にすることを優先しています。
例えば、がん治療技術のJasper Health、個別化された自閉症ケアのSpringtide Child Development、デジタル減量のスタートアップ企業Calibrateなどはいずれも「臨床医の数が少なすぎ、洗練されたツールが少なすぎて、標準以下のケアになっている現状を打破したい」と考え、Redesignはスタートアップをスピンアウトさせました。
最近では、プロバイダーや支払者が価値ベースのケアに移行するのを支援するために、Redesignはさらに多くの企業を設立しています。このようなスタトアップには、在宅医療企業のMedArriveと、高齢者と在宅ケアマネージャーを結びつけるスタートアップのDuosの2社があります。
Redesignは、これらの企業を設立するだけでなく、それらの企業と利益を共有しています。