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EVバッテリー用のスマートな3D電極Addionicsがイスラエルにパイロット生産ラインを設置
EVバッテリー用のスマートな3D電極を製造するイスラエルのスタートアップ、Addionicsが、イスラエルに最初のパイロット生産ラインを開設しました。将来的には、米国での生産も視野に入れています。現在、米国の自動車OEMおよび自動車Tier-1サプライヤーと協力し、アルミニウムと銅からなる特許取得済みの3D構造電極の現行コレクターからの製造を開始する予定です。2月14日には、イスラエルで新しい生産拠点のグランドオープンが行われました。当初の予定生産能力は10kWhで、2024年末までに約100kWh、2025年中に1GWhまで増加させる予定です。
より大規模な生産を実現するため、生産用の装置を独自に開発しました。ケミストリーアグノスティックである同社のスマート3D電極を製造するための初の商用装置です。また、このパイロットラインは、イスラエルで初めて電池用の3D電極を製造するものです。電池用にグレードアップし、集電体の構造を見直したことが、Addionics社の製品を他の3D電極と区別する点です。Addionics社によると、電池で電極をテストした結果は非常に良好で、自動車メーカーやティア1サプライヤーから多くの好意的なフィードバックを得ました。そこから事態は急展開し、チームは現在、生産と品質の向上に励んでいます。
Addionics社は、あらゆる可能性を考慮し、顧客の要望に応じて、近々米国で生産することを明らかにしました。同社は、EV用電池の集電体や電極を米国で製造する最初の企業の1つとなります。クライアントに近いということは、同社にとって大きなアドバンテージになります。米国は、電池産業でより多くの人材を抱えています。何より、米国政府のインフレ抑制法(IRA)により、米国で電池やEV用部品を製造する企業には、豊富な補助金が支給されます。電池業界の関係者によると、EVの需要が高まるにつれ、サプライチェーンの安定性を確保するために、国内で生産ラインを設置する企業がますます先進国から増えていくと想定されています。また、自動車メーカーに加え、Addionicsは、民生用電子機器向けの技術系企業とも接触しています。
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