Noda、オープンバンキングサービスの監視にThetaRayのAIソリューションを採用

オープンバンキングのフィンテックであるNodaと、AIを活用した取引監視技術のリーディングプロバイダーであるThetaRayは、欧州の新しいデジタル経済を支えるNodaの成長プラットフォームにおいて、決済監視とコンプライアンス機能の強化のために協業することを発表しました。

英国に本社を置くNodaは、欧州のオンラインマーチャントが、カードに代わる安全かつ迅速なワンストップのオープンバンキング決済ソリューションを通じて、eCustomerから直接銀行支払いを受けることを支援しており、ほとんどの欧州諸国の銀行との直接統合を提供しています。本契約により、Nodaは、既知・未知の金融犯罪の脅威やスキームの兆候をいち早く検知するThetaRayのAML向け洗練されたAI搭載のSaaS SONARソリューションを導入することになります。このシステムにより、Nodaは、複雑で絶えず進化する規制の状況に常に対応し、複数のチャネルや管轄区域にまたがる単一ユーロ決済地域（SEPA）の取引の監視に伴うコンプライアンスの課題を管理することができます。

Nodaのチーフコンプライアンスオフィサー/MLROであるLasma Gavaraneは、次のように述べています。「ThetaRayの高度な取引監視システムと、決済サービスやコンプライアンスに関する当社の専門知識により、当社はビジネスを次のレベルに引き上げ、顧客にさらなる価値を提供する態勢を整えました。私たちは、金融犯罪を検知・防止し、進化する規制要件に対応することで、お客様に提供する迅速で便利な決済サービスのセキュリティと信頼性を向上させることができるのです。」

SEPAは加盟国へのユーロの銀行送金を簡素化する一方で、取引を扱う金融機関は、顧客のプロファイルやアクティビティを完全に可視化することはできません。AIが生成する深い洞察を提供することで、ThetaRayシステムは金融犯罪を示す異常な行動を特定することができます。

ThetaRayのCEO、Mark Gazitは、次のように述べています。「Nodaは、欧州の決済市場において、デジタル経済を実現する、より競争力があり、より効率的なネットワークへと変貌を遂げるイノベーションリーダーです。金融犯罪に対抗するための洗練されたAI技術の採用は、フィンテックの成長エンジンとして機能する決済エコシステムに信頼をもたらします。我々は、ヨーロッパのフィンテックを発展させ成長させるために、Nodaとのパートナーシップが成功することを期待しています。」

欧州のフィンテックは、最近の報告書によると、欧州の7大上場銀行の時価総額の合計よりも多い、約4,300億ユーロの評価額を示しています。

ThetaRayの受賞歴のあるSONARソリューションは、人間のバイアスに代わる独自のAIである人工知能の直感に基づいており、システムに異常を認識する力を与え、全く新しい類型を含む通常の行動の外にある未知のものを発見します。これにより、フィンテックや銀行は、リスクベースのアプローチを導入して、真に疑わしい行動を効果的に特定し、複雑で国境を越えた取引経路を含む顧客アイデンティティの全体像を把握することができます。これにより、既知および未知のマネーロンダリングの脅威を迅速に発見し、ルールベースのソリューションと比較して、誤検出を最大99%削減することができます。

ThetaRayについて
ThetaRayのAI搭載SONARトランザクション監視ソリューションは、「人工知能の直感」に基づいており、銀行やフィンテックは安全で信頼性の高いクロスボーダー決済を通じてビジネス機会を拡大することができます。また、この画期的なソリューションは、顧客満足度の向上、コンプライアンスコストの削減、リスクカバー率の向上を実現します。高度に異質で複雑なエコシステムに依存する金融機関は、ThetaRayの比類なき低偽陽性・高検出率から大きな恩恵を受けることができます。