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Cyber SecurityのWizが、Laceworkの買収に向けて意向表明書に署名
イスラエルのクラウドセキュリティ企業WizがLaceworkの買収に向けて意向表明書(LOI)に署名したと、交渉に詳しい情報源がTechCrunchに語りました。これらの情報源によると、Wizは最新の資金調達ラウンド後に83億ドルの評価額が付けられたLaceworkを、わずか1億5,000万~2億ドルで買収する見込みです。情報源はTechCrunchに対し、「意向表明書への署名はあったものの、買収は完了しておらず、取引が決裂する可能性もある」と語っています。この報道について、Wizは否定も肯定もせず、TechCrunchに次のように述べています。「Wizは創業以来、前例のない自然な成長を遂げており、この成長をさらに加速させることに注力しています。同時に、セキュリティ業界の将来は統合にあると認識しており、業界全体の企業と積極的に協議を行っています。世界有数のクラウドセキュリティプラットフォームを構築すべく、技術力と事業拡大の両面で魅力的なM&A案件を常に探求しています。」
先月、Wizはイスラエルのサイバーセキュリティ企業Gem Securityを3億5,000万ドルで買収すると発表しました。TechCrunchによると、WizとLaceworkはともにクラウドセキュリティの広範な分野で事業を展開していますが、情報源は「両社の競合範囲はそれほど重複していないため、おそらく技術、人材、顧客の獲得を目的とした買収になるだろう」と語っています。
Wizは2020年にAssaf Rappaport(CEO)、Ami Luttwak、Roy Reznik、Yinon Costicaによって設立されました。同社はこれまでに9億ドルを調達し、昨年の最新ラウンドで100億ドルの評価額が付けられています。米国、イスラエル、欧州、アジアに900人の従業員を抱え、今年はイスラエルを含む各地で400人の追加採用を計画しています。
Wizのテクノロジーにより、セキュリティ部門と開発部門がクラウド上のリスクを特定、優先順位付け、防止できます。APIとのインターフェースを通じてクラウド環境をスキャンし、ネットワーク構造、アクセス権限、攻撃者に開口部を与えかねない設定エラーなど、クラウド上のリソースについて詳細な分析を行います。さらに、アプリケーションおよびソフトウェア層もスキャンし、脆弱性を特定します。Wizのプラットフォームは、数百種類のリスクと相互関係を計算し、クラウド上で最も重要なリスクを1つの明確な全体像として統合します。
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