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機械の製造に特化した先進製造スタートアップMagnus Metalが、独自のデジタルキャスティングプロセス開発に7,400万ドルを調達
鋳造と積層造形(AM)の原理を組み合わせた独自のプロセスを活用した機械の製造に特化するイスラエルの先進製造スタートアップMagnus Metalが、テルアビブのベンチャーキャピタルEntrée CapitalとベルリンのTarget GlobalがリードするシリーズB資金調達ラウンドで7,400万ドルを調達しました。建設・鉱山機器大手のキャタピラーの子会社キャタピラー・ベンチャーズも参加しています。
Magnus Metalの商標であるデジタルキャスティングプロセスは、スライサーで設計されたセラミックモールドを作成し、その後層ごとに金属を追加していく方式です。同社によると、この技術により一般的な固体金属を粉末ではなく使用でき、1日当たり1トンの生産能力を実現できるとのことです。
Magnus Metalの共同創業者兼CEOであるBoaz Vinogradovは、TechCrunchに対し「この資金調達により、今年は製品の実用化、来年初めにはベータテストを開始できます。この資金を使って、顧客が完全にテストを終えた堅牢な実用機を製造することが目標です」と語っています。CEOはさらに、機械に加えて、デジタルキャスティングで使用する独自のセラミック材料も販売していると説明しています。
鋳造と3Dプリンティングを1つのプロセスに組み合わせる手法は、まだ実践企業が少ないものの、AM業界でニッチを確立し始めているアプローチのようです。オハイオ州のSkuld社は最近、独自の「AMEC(Additive Manufacturing Evaporative Casting)」方式を中心とした鋳造所を開設し、ニュージーランドのFoundry Lab社は2022年のFormnext展でデジタルメタルキャスティングプラットフォームを発表、昨年秋にはパワーマネジメント大手のイートンと提携を結びました。
Magnus Metalの大型資金調達が体現する別の重要なテーマは、2023年に「8年ぶりの低水準」に陥ったイスラエルのテック・スタートアップの再浮上の可能性です。Magnus Metalへの投資を後押ししたのと同じ要因が、2月のサプライチェーンデジタル化企業Sensosの2,000万ドルシリーズA調達にも影響を与えていたことが注目されます。この意味で、2023年のVCの低迷は、投資家がイスラエル市場に失望したサインというよりも、むしろ投資の軸足を変えたと捉えた方が適切かもしれません。地政学的リスクを警戒する投資家を遠ざけるのではなく、中東での継続的な紛争が、投資家にROIの最適な機会を与える分野を再評価させているのかもしれません。
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