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生成AIとCyberSecurityのQevlar AIをNomiosがSOCに統合し、欧州でのインテグレーター兼販売パートナーに
欧州を代表するサイバーセキュリティ企業Nomiosは、フランスのスタートアップQevlar AIが提供する生成AI技術を自社のセキュリティオペレーションセンター(SOC)に統合したと発表しました。テスト期間を経てチーム効率が大幅に向上したことから、Qevlar AIソリューションはNomiosが運用する7つのSOCに完全導入され、すでに67社の欧州顧客が追加費用なしでこの機能を利用できるようになっています。
Nomiosは4年前にModern SOCを設立して以来、自動化(SOARやプレイブック)を活用し、いわゆる「レベル1アナリスト」を置かずに迅速かつ高品質な脅威検出・分析を実現してきました。Qevlar AIの導入により、アラートの自動分析やデータ補強が行われ、SOCアナリストは「拡張アナリスト」としてより高度な業務に専念できます。例えば、従来30分かかっていた調査レポート作成が3分で完了するようになり、その結果、レベル2アナリストは高度なレベル3分析や新たな検知プレイブックの改良、脅威ハンティングの一般化など、専門性を高めるタスクにより多くの時間を割けるようになっています。全体として、レベル2アナリストは作業時間の50%を削減でき、顧客のサイバーセキュリティ基盤をより強固なものにしています。
さらに、NomiosはQevlar AIの欧州初となるインテグレーター兼販売パートナーとなりました。これによりNomiosは、独自の技術ラインナップにQevlar AIを追加し、欧州の顧客に優れたサイバーセキュリティソリューションを提供できます。Qevlar AIの共同創業者兼CEOであるAhmed Achchakは、この協業がグローバルな市場展開を加速させ、欧州における存在感を高める戦略的提携であると強調しています。今回の協業は、技術革新と人材の専門性を融合させ、複雑化する脅威に先手を打つNomiosの姿勢を体現しています。
Qevlar AIについて
Qevlar AIは、パリ拠点の急成長中のソフトウェア企業で、SOCの生産性を大幅に高める自律型エージェントを開発しています。MetaやMicrosoftによるインキュベーションを受け、グローバルに事業を展開しており、MSSPや大手企業と協業して、サイバーセキュリティ強化に貢献しています。
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