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Productivity Tech圧縮技術のRewind、Mac向け「人生の検索エンジン」をローンチ
Rewindは、人が見たり、話したり、聞いたりしたあらゆる情報をローカル環境に蓄積し、瞬時に検索できるmacOSアプリをローンチしました。これはユーザーの記憶を拡張する「人生の検索エンジン」を目指す新たなアプローチで、同社はAndreessen Horowitzをリード投資家とするラウンドで1,000万ドルの資金調達に成功し、企業評価額は7,500万ドルとなりました。
共同創業者兼CEOであるDan Siroker氏(Optimizelyの前CEO)は、自身が聴力を失いかけ、補聴器の技術によって再び聴力を得た経験から、「メモリの補聴器」を作るというビジョンにたどり着きました。当初は「Scribe」という会議記録・検索用ボットで3万人のユーザーを獲得しましたが、より大きな理想に向けて事業をピボット。今回、誕生したRewindは、ユーザーが閲覧した画面内容やオーディオ(会話・ミーティング内容)を圧縮しながらMac内で録画・保存し、数年分のデータをわずかなストレージ容量で保存可能にする設計です。録画したデータはクラウドに送信されず、ユーザー本人だけがアクセスできる点を重視し、Apple Siliconのハードウェア活用により、動作の軽量化を実現しています。
RewindはOCRと自動音声認識(ASR)を組み合わせ、会話や画面に表示されたテキストをすべてインデックス化し、ワード検索によって過去の会話や資料を自在に呼び出せるようにしました。また、同社は今後のビジョンとして、人間の記憶を「完璧」にするアプローチをさらに推し進める計画です。今回の1,000万ドルの調達により、SwiftやAIの専門知識を持つ開発者の採用など、世界トップクラスのチームを育成していくといいます。
Dan氏はこのプロダクトについて、「あらゆる会議の内容や画面表示が失われることなく、後から探し出せる世界を作りたい。補聴器が聴力を取り戻すように、我々は記憶を補う技術を提供している」と語っています。
Rewindについて
Rewindは、「あなたが見たもの、話したこと、聞いた内容」をMac上で記録・検索できる「人生の検索エンジン」を開発するProductivityTechスタートアップです。驚異的な圧縮技術でデータをローカル保存し、クラウドに依存しないプライバシー重視の設計が特長です。Apple Siliconを活用した軽量アプリとして、自然な操作感を実現。今回の資金調達を通じて、ユーザーの記憶を拡張する新たなプロダクトを発展させていきます。
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