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防衛テック ユニコーンのAnduril、シリーズGで25億ドルを調達し評価額は305億ドルに
防衛テクノロジー分野のユニコーン企業であるAnduril Industriesが、シリーズGラウンドで25億ドルを調達し、調達後の評価額が305億ドルに達したことを、同社の会長であるTrae Stephens氏がBloomberg TVのインタビューで明らかにしました。今回の資金調達ラウンドは、Stephens氏がパートナーを務めるベンチャーキャピタルのFounders Fundが主導しました。Stephens氏によれば、Andurilの急速な事業拡大に伴い、バランスシートを強化し、製造・生産能力の向上に必要な資本を確保することが非常に重要だったということです。
2017年にカリフォルニア州コスタメサで設立されたAndurilは、今回の調達を含め、これまでに累計60億ドル以上の資金を調達しています。Founders Fund以外の主な投資家には、General Catalyst、Andreessen Horowitz、Valor Equity Partners、BlackRock、Lightspeed Venture Partnersなどの著名ファンドが含まれます。
Founders Fundは、2024年7月に実施されたAndurilの15億ドル規模のシリーズFラウンドでも共同主導を務めましたが、今回の調達に対しては10億ドルを投資し、同ファンドとしては過去最大規模の出資になったとStephens氏は述べています。
Andurilは、Meta(旧Facebook)から解雇されたPalmer Luckey氏が共同創業者の一人です。Luckey氏は、VR企業のOculusをMetaに売却した後に解雇された経緯がありますが、現在では両社の関係も改善されており、2025年5月29日には米国軍向けの拡張現実(XR)デバイスを共同で開発すると発表しました。
Crunchbaseのデータによると、防衛分野(軍事、国家安全保障、法執行機関を含む)におけるベンチャー投資は、2024年に30億ドル(102件)に達しました。これは、2023年の27億ドル(100件)から11%の増加にとどまりますが、今回のAnduril単独の調達額が前年の年間総額に匹敵する規模であるため、2025年は防衛分野への投資が大幅に増加すると見込まれています。
Anduril Industriesについて
Anduril Industriesは、米国カリフォルニア州に本拠を置く防衛テクノロジー企業です。2017年にPalmer Luckey氏らによって創業され、人工知能や高度なセンサー技術を活用し、防衛、国家安全保障、法執行機関向けのソリューションを開発・提供しています。同社は次世代の防衛技術を通じて、現代の安全保障問題への革新的なアプローチを推進しています。
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