FinTechの9fin ラテンアメリカに債務市場インテリジェンスを拡大、AI駆動プラットフォームで包括的カバレッジを提供

AIを活用した債務市場インテリジェンスプラットフォームを展開する9finは、ラテンアメリカ市場への本格展開を発表しました。これにより、同社が米国と欧州で提供してきた高水準のデータと分析が、成長著しいラテンアメリカの信用市場にも導入されます。また、債券データ企業Bond Radarの買収により、過去20年分の発行データを追加し、情報の厚みをさらに高めています。

CEOのSteven Hunter氏は「Bond Radarの買収は単なる事業拡大ではなく、新興市場における信用情報へのアクセスを根本的に変えるものだ」と述べ、ラテンアメリカで提供される新たなサービスは深度・速度・使いやすさの面で新基準を打ち立てると強調しました。今回の拡張では、個別企業やセクター動向、テーマ別分析、複雑な再編やクロスボーダー取引に関する専門的な洞察に加え、リアルタイムの二次市場価格や保有状況、350社以上のクロスボーダー債を持つ企業の監視などが可能になります。これらを単一のログインで利用できる統合プラットフォームは、業務効率を大幅に改善します。

9finはすでに世界の大手投資銀行トップ10を含む250社以上に利用されており、前年比で収益を倍増させ、英国で最も成長の早いソフトウェア企業の一つとして認められています。今回の展開に合わせて、ラテンアメリカ全域に専任チームも設置し、現地の顧客サポートを強化しました。

9finについて
2016年設立の9finは、AIを活用して債務市場のインテリジェンスを提供するプラットフォーム企業です。クレジット分析や案件獲得に必要な情報を一元的に提供し、ハイイールド債、レバレッジドローン、不良債権、CLO、プライベートクレジット、アセットベース金融など幅広い分野をカバーしています。累計8,700万ドル超を調達し、ロンドン、ニューヨーク、ベルファスト、香港に拠点を持つほか、米州とアジア太平洋地域にも展開しています。