Startup Portfolio
Agentic ProductivityのSerif 受動的ツールから先回りして動くAIエージェントへ、創業者の原体験が導いたプロダクティビティ革命
Serifは、ユーザーが指示して動く従来型のAIツールではなく、先回りして仕事を実行する“プロアクティブなAIエージェント”を掲げるスタートアップです。共同創業者のKevinは、視覚障がいのある父親が不親切なウェブUIに苦労する姿を高校時代から目の当たりにし、クレジットカード再発行のような単純作業を自動化するソフトウェアづくりに取り組みました。この体験が「最良のテクノロジーは“見えない”——自然に動き、負担を生まない」という信念の原点になりました。
スタンフォード入学後、KevinはJamesと出会い、「テクノロジーは一部の上級ユーザーだけでなく、すべての人をエンパワーすべき」という理念を共有します。KevinはMetaのApplied Machine Learningでコンピュータビジョン、JamesはUber ATGで自動運転システムに従事。卒業前にはSequoia Capital支援のもと、煩雑なデジタル作業を減らすウェブ自動化のスタートアップを共同創業し、2022年にイグジットしました。Serifはその延長線上にあり、メール返信の下書き作成や会議の自動スケジューリングなど、ユーザーが指示する前に実務を進めておき、最終確認だけで済む体験を提供します。「見えないとオンライン操作は極めて困難」という父親の課題から学んだのは、複雑なUIや特別なコマンドを覚えなくても“自動で機能する”解決策の重要性でした。Serifは生活や業務に直接組み込まれ、ユーザーが寝ている間にも動き、忙しいプロフェッショナルの生産性を底上げします。
現在、Serifは7名のエンジニア(数学コンテスト入賞者や査読付き論文著者を含む)で構成され、法務、不動産、ウェルスマネジメント、中小企業、セールスなど幅広い業種で利用されています。36か国で100万通以上のメール送信を支援し、累積で“人の時間”を1年以上分削減するなど、米国発の取り組みはグローバルに広がっています。KevinとJamesは、パワーユーザーだけに留まらず、誰もがAI時代に適応し能力を拡張できる未来を目指しています。
Serifについて
Serifは、プロフェッショナルの業務に“先回りして動く”AIエージェントを統合するAgentic Productivityスタートアップです。メールの下書き、予定調整、定型作業の自動化などをバックグラウンドで進め、ユーザーはレビューと意思決定に集中できます。創業者のKevinとJamesはスタンフォードで出会い、前身となるウェブ自動化の事業を経てSerifを2023年に始動。技術は“人に適応すべき”という哲学のもと、人とAIの協働を誰にでも届く形で実装することを目指しています。
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