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FinTechのGoodstack、豪州最大のワークプレイスギビング企業Good2Give買収でAPAC展開を加速
Goodstackは、AustraliaとNew Zealandを中心としたAPAC地域でのプレゼンス拡大に向け、職場寄付(ワークプレイスギビング)の最大手であるGood2Giveを買収したと発表しました。今回の買収により、Good2Giveが20年にわたり築いてきた地域密着の知見とネットワークに、Goodstackのグローバルな寄付プラットフォームとフィンテック技術が組み合わさることで、企業と従業員が寄付に参加できる機会を一段と広げる体制が整います。Good2Giveは過去10年で、企業および従業員からチャリティ団体への寄付総額が$390Mを超えるなど、豪州・NZにおける職場寄付のインフラとして重要な役割を担ってきました。
GoodstackのFounder兼CEOであるHenry Ludlamは、「Good2GiveはAustraliaとNew Zealandにおける職場寄付の分野で強固な実績と深い専門性を築いてきました。そこにGoodstackのテクノロジーと国際ネットワークを掛け合わせることで、APAC全域の企業とコミュニティに、より大きなインパクトをもたらすことができます」とコメントしています。Goodstackは「世界の“良いこと”のあり方を変革する」ことを掲げ、Atlassian、Canva、Zoom、TikTokなどのグローバル企業と提携しながら、非営利団体の認証、従業員寄付・ボランティア、顧客からの寄付、助成金管理といったコーポレートフィランソロピーのオペレーションを一元管理できるプラットフォームを提供しています。2024年だけで、同社は240以上の国・地域にわたる数千の非営利団体向けに、総額$3B超の寄付を仲介したとしています。
Good2GiveのCEOであるNikki Kinlochは、「Goodstackに加わることは、この20年で築いてきたインパクトをさらにスケールさせる大きな機会です」と述べ、クライアント企業に対して、より高いイノベーションとリーチを提供しつつ、「ギビングの文化」を一層強化していきたいと語っています。今回の買収は、企業・従業員・顧客を世界中の社会課題と結びつける「地球最大のパーパスドリブンネットワーク」を構築するというGoodstackのミッションにおいて重要なマイルストーンであり、APAC地域での継続的な成長と投資の意思を示すものです。
Goodstackについて
Goodstackは、ロンドンに本社を置くSaaS・FinTechプラットフォームで、企業による社会貢献と寄付活動をシームレスに管理することに特化しています。2015年の創業以来、企業が日々のビジネスオペレーションにポジティブなインパクトを自然な形で組み込めるよう支援し、非営利団体にとっては新たな寄付チャネルとデジタルツールへのアクセスを広げることを目指してきました。単一のプラットフォーム上で寄付の受付・配分・トラッキング・インパクト測定までを一元管理できる仕組みを提供し、透明性と効率性の向上を通じて、企業がより戦略的かつ継続的に社会課題へ取り組める環境を整えています。同時に、非営利団体側の事務負担を軽減し、本来のミッションに専念できるよう支えることで、グローバルな社会貢献の裾野を広げることをミッションとしています。
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