人間のようにコンピュータを操作するAIエージェントをシンプルに構築できる"Automat"がSeries Aで$15.5Mを調達

Automatは、Felicisがリードし、Initialized、Khosla Ventures、Y Combinatorなどが参加したSeries Aで$15.5Mを調達し、これまでの資金調達総額は$19.25Mとなりました。

人間のようにコンピュータを操作するAIエージェントを最もシンプルな方法で作成できるようにするAutomatは、クリックベースの自動化(RPA)から、インテリジェント文書処理(IDP)まで、企業の現状に合わせ、UiPath、Automation Anywhere、Blue Prismなどの従来のRPAツールに代わる、はるかに高機能で現代的な選択肢を提供しています。

Automatは、オペレーターが自動化したいワークフローを見せるだけで、信頼性の高いAIエージェントによる手作業プロセスの自動化を可能にし、技術者でないオペレーターやエンジニアでも、組織全体に自動化を簡単に展開できるようにしています。

完全なエージェンティックソリューションは、プロンプトの調整やデプロイの細部への対応が必要で、遅く、非決定的な場合があります。Automatでは、ワークフローは完全に当社の前方展開チームと独自のエージェンティックインフラにより管理・保証されます。

Automatは、企業向け自動化の構図を根本から変えます。シンプルなサブスクリプション/使用ベースの料金体系と洗練されたインターフェースにより、ビジネスユーザーとエンジニアの両方が、前方展開エンジニアと協力してミッションクリティカルな自動化を構築できます。認定資格も、大規模な開発チームも、壊れやすいローコードのスパゲッティも不要です。

従来のRPAには限界があります。料金モデルはスケール時に高額となり、プラットフォームは脆弱で、専門チームが必要で、継続的な保守が求められます。Automatのようなフルサービスかつ柔軟な製品を提供することは、既存ビジネスの共食いとなるため、イノベーターのジレンマに陥っています。

自動化を作成するには、顧客が画面録画やSOPなどの参考資料をアップロードし、システムがそれを解析してタスクを理解します。当社のエージェンティックワークフローは、クリックベースのUIエージェント、ドキュメント抽出、APIベースの統合を組み合わせています。

動画のコンテキストや音声による説明を用いて、エージェントの指示セットと本番環境を定義するAgentic Operating Procedure (AOP)付きの完全な自動化を生成します。

AIエージェントも従業員と同様に観測可能でなければなりません。Automatのプラットフォームは、エージェントが何をしているか、どれだけ効果的に作業を完了しているか、改善の余地があるかを可視化します。Automatのエージェントは決定論的手法と非決定論的手法を組み合わせており、迅速に実行しつつUI要素の変更時には自己修復します。

各自動化には本番用APIが付属しており、顧客は精緻な制御と観測性を得て、自社の製品やサービスとシームレスに統合できます。

顧客は、プラットフォーム内や、Slack、Teams、メールなどの既存チャネルを通じて、当社の前方展開エンジニアリングチームと直接連携します。分析でインサイトにタグ付けしたり、アドホックなリクエストに対してエージェントと対話したり、専属の前方展開エンジニアにエスカレーションしたりできます。まるで専門知識を持つ同僚と仕事をしているかのように扱えます。

Automatはすでに様々な業界で従来型RPAソフトウェアに代わり始めており、「完全エージェンティックかつマネージドな自動化」という新しいカテゴリを定義しています。

銀行/ローン分野：AmeriTrustのような住宅ローン会社向けに、開示書類の生成、PDFの分類、評価データの抽出などを自動化し、ステータス更新をLOSに直接統合することで、文書チェック、ファイル転送、署名収集といった手作業を置き換えています。
金融サービス：国際的な決済プロセッサ向けに、KYCワークフローを管理。VLMで文書を処理し、AIエージェントにルーティング。このエージェントは8つの異なる政府サイトと連携し、それぞれ異なるログインやボット検出システムに対応するクラウドホスト型ボットを使用してデータを検証・照合します。
保険業界：多国籍保険会社向けに、医療請求書、処方箋、領収書などの何百万件ものクレーム文書を処理。このワークフローとマネージドサポートにより、運用時間とエンジニアリングコストの削減で7桁規模のOpEx節約を実現しています。