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次世代オープンウェイトLLMのMistral AI、次世代コーディングモデル「Devstral 2」とVibe CLIを発表
フランス発のAIスタートアップ Mistral AI は、新世代のコード生成モデル「Devstral 2」を発表しました。これは同社が大規模AIラボAnthropicやその他コーディング特化型LLMに追いつくための重要な一手であり、先日公開された「Mistral 3」ファミリーに続く動きです。同時にMistral AIは、CursorやSupabaseなどが牽引するvibe coding分野にも参入し、自然言語でコード操作を可能にする新しいコマンドラインインターフェイス「Mistral Vibe」を発表しました。Vibeはファイル操作、コード検索、バージョン管理、コマンド実行を自然言語で行える環境を提供します。
Mistral Vibeの特徴は「コンテキストの保持」。同社AIアシスタント「Le Chat」が会話履歴を記憶して回答に反映するように、Vibe CLIもファイル構成やGitの状態をスキャンして動作に反映します。これにより、プロダクションレベルのワークフローを支援する高度な自動化が可能になります。Devstral 2は1230億パラメータを持つ大型モデルで、導入には4基以上のH100 GPU相当が必要ですが、家庭用マシンでも利用できる「Devstral Small」(240億パラメータ)も同時に提供されます。モデルのライセンスは、Devstral 2が修正版MITライセンス、Devstral SmallはApache 2.0ライセンスです。
価格も異なり、Devstral 2はAPI無料期間後、入力トークン100万あたり$0.40、出力100万トークンあたり$2.00。Devstral Smallは入力$0.10、出力$0.30となります。同社はKilo Code、Clineなどのエージェントツールと提携しDevstral 2を提供。Vibe CLIはZed IDEの拡張として利用可能です。Mistral AIは現在、ASMLが主導したシリーズCでの出資により評価額€117億(約1.38兆円)に達し、「欧州のAIチャンピオン」として存在感を増しています。
Mistral AIについて
Mistral AIは、フランスを拠点とする次世代オープンウェイトLLMの開発企業で、軽量モデルから超大規模モデルまで多様なラインナップを提供しています。高性能・高コンテキスト性を重視し、企業向けのAI活用基盤やコーディング支援ツールの開発も強化。欧州最大級のAIユニコーンとして、産業界に特化した実用的AIモデルの提供を目指しています。
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