Startup Portfolio
AI開発セキュリティのBackslash Security、InfoWorldの2025 Technology of the Yearを受賞
Backslash Securityは、FoundryCo.が運営するInfoWorldの2025 Technology of the Year Awardsにおいて、AI and Machine Learning: Security部門の受賞企業に選定されたと発表しました。Backslash Securityは、vibe codingやAIネイティブな開発環境におけるプロセス、技術スタック、コード生成物までを包括的に保護するアプローチを切り開いた点が評価され、開発チームで急拡大するAI活用に追随できる企業向けソリューションとして受賞に至ったとしています。
AI支援開発やAIネイティブ開発の普及により、これまで想定されていなかったセキュリティの死角が生まれています。AIのコーディングエージェント、MCPサーバー、LLM、そして自動化ワークフローがソフトウェア生成に直接関与するようになり、開発効率を大きく押し上げる一方で、新しい種類のリスクも増幅しています。こうした環境では、コードが書かれた後にテスト工程で問題を見つけるのでは遅く、問題が発生した瞬間に抑え込めるガードレールが必要になります。Backslash Securityは、AIが関与する開発ライフサイクル全体を可視化し、統制し、保護できるようにすることで、AIによるイノベーションをセキュリティの犠牲の上に成り立たせないことを狙っています。
Backslash SecurityのCo-Founder兼CEOであるShahar Man氏は、AIによってソフトウェア開発が変革されるなら、セキュリティも同等に革新的であるべきだと述べています。開発者が前例のない速度でAIにコード生成を頼る時代に、従来型ツールで事後的に守るのではなく、脆弱性が生まれる前に一歩先回りして抑えるという発想に転換したと説明しています。InfoWorldのExecutive EditorであるDoug Dineley氏も、AIがテクノロジー製品を予想外の形で変えつつある中で、受賞製品は企業にとってAIの力を実用に落とし込む最前線のイノベーションだと述べています。
Backslashのプラットフォームは、AI加速型エンジニアリングの採用を進めながら、アプリケーションとソフトウェアサプライチェーンの双方を守ることを目的に設計されています。AIコーディングエージェントやIDE、MCPサーバー、LLM連携ワークフローの設定を強化し、危険なAI生成アクションを未然に防ぐセキュアなプロンプトルールを適用し、AI支援コーディングで生じるリスクを継続的に評価してコード生成の瞬間に脆弱性を捉えることを目指します。さらに、MCPサーバーをリアルタイムで検証し、安全に動作しているかを確認することで、開発環境全体の安全性を高めるとしています。今回の受賞は同社の先進的な戦略を裏付けるものであり、同社が直近で発表したMCPサーバーの利用を保護するModel Context Protocol(MCP) Security Solutionの提供開始も、その流れを象徴する動きだと位置づけています。
Backslash Securityについて
Backslash Securityは、vibe codingとAIネイティブ開発に特化したセキュリティプラットフォームを提供する企業です。Cursor、Claude Code、Windsurf、Gemini、GitHub CoPilotなどのモダンIDEやコーディングエージェントが生み出すAI開発環境を対象に、可視化、ガバナンス、保護を一体で提供し、MCP(Model Context Protocol)サーバーの利用を審査・監視します。AIが生成するアプリケーションコードがセキュリティのベストプラクティスやコンプライアンス要件に沿うように事前に統制し、脆弱性や露出の発生を先回りで抑えることを目指しています。
関連ニュース








Backslash Security に興味がありますか?
最新ニュース

HealthTechのThatch、MyOmeと提携し福利厚生マーケットプレイス初のゲノミクスソリューションを提供開始
2025/12/16

Identity SecurityのVeza、ServiceNowに買収されAI時代のエンタープライズ向けアクセス統制を強化
2025/12/16

自己免疫疾患創薬のZenas BioPharma、パートナーのInnoCare PharmaがBTK阻害薬の第2b相で主要評価項目達成と発表
2025/12/16

AIを活用し企業向けIT自動化とサービス管理の新時代を築く"Serval"がSeries Bで$75Mを調達し評価額が$1Bに急拡大
2025/12/12

ベルギーに拠点で欧州の輸送事業者の運用コストを削減するTMSを提供する"Qargo"がSeries Bで€28Mを調達
2025/12/12