Startup Portfolio
Cloud InfrastructureのCast AI、GPU不足を解決するOMNI Computeでユニコーンに到達
クラウドコスト最適化のスタートアップとして2020年に注目を集めたCast AIが、評価額$1B超のユニコーン企業となりました。同社は従業員数を約25人から350人以上へと拡大し、AI時代における最大の課題の一つであるGPU不足に正面から取り組んでいます。AIワークロードに不可欠なGPUは高価で入手が難しく、特定リージョンやクラウドに在庫がないことも珍しくありません。たとえば、Amazon Web Servicesの特定リージョンで稼働するアプリケーションにGPUが確保できず、他リージョンや他クラウドへ移行せざるを得ないケースは、大企業にとって大きなリスクとコストを伴います。
Cast AIが発表した新製品「OMNI Compute」は、こうした問題を解決する統合コンピュート・マーケットプレイスです。アプリケーション側のコード変更や再デプロイを必要とせず、複数クラウドやリージョンを横断して利用可能なGPUを見つけ出し、あたかも同一環境に存在するかのように利用可能にします。このOMNI Computeの発表と同時に、Cast AIは新たな戦略投資を受け、評価額は$1Bを突破しました。需要は急速に拡大しており、Samsungが早期顧客として導入し、供給側ではOracleが余剰GPUキャパシティを提供する最初の大手クラウド事業者となっています。
シリーズCラウンドはSoftBank Vision Fund 2などが主導し、累計調達額は$180Mを超えました。GPU市場を深く理解する投資家を選んだことも、今回の成長を後押ししています。現在、経営陣はマイアミを拠点に、アジア、欧州、米国へと事業拡大を進めており、GPU不足という構造課題を解決し続けられるかが次の成長段階の鍵となります。
Cast AIについて
Cast AIは、クラウドインフラとKubernetes環境の自動最適化を提供するスタートアップです。コスト削減から始まり、現在はAIワークロード向けのGPU最適配置やマルチクラウド活用までをカバーし、エンタープライズのクラウド運用効率を大幅に高めています。
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