Startup Portfolio
FinTechのRamp、会計事務所向けAIオペレーティングシステム「Ramp Stack」を正式リリース
企業向け財務オペレーションプラットフォームを展開するRampは、会計事務所専用のAIオペレーティングシステム「Ramp Stack」の正式提供を開始しました。今回のリリースは、約1,500億ドル規模の米国会計業界への本格参入を意味します。米国では30万人以上の公認会計士(CPA)が業界を去り、会計系学位の取得者数は20年来の低水準にまで落ち込んでいます。深刻な人材不足によって多くの事務所が新規クライアントの受け入れを断らざるを得ない状況の一方、クライアントからは従来の記帳業務を超えた戦略的パートナーとしての関与が求められており、業界全体が二重のプレッシャーに直面しています。RampのチーフプロダクトオフィサーであるGeoff Charlesは「私たちが協力する会計事務所は、プロンプトを入力するための別のAIツールを求めているわけではない。実際に業務を行い、すべての意思決定をレビューおよび監査できるものが必要だ。それがStackの設計思想だ」と述べています。
Ramp Stackは、会計業務が求める正確性・監査可能性・説明可能性を根幹に据えて設計されています。各事務所がStackに自社のプロセスを学習させると、それがSOP(標準作業手順書)として蓄積され、クライアントの成長やワークフローの変化に応じて自動的に更新されます。蓄積された業務ノウハウは事務所固有の知的財産として常に最新の状態に保たれます。月次決算の締め処理、銀行口座の照合、仕訳の起票、取引の仕分けなど200以上の会計タスクを対象に現役会計士が設計・評価した検証では、汎用目的の大規模言語モデルを上回る性能を記録しました。実際の導入事例として、Specialized AccountingのPresident兼OwnerであるTyler Ottoは「Stackにより、一部のクライアントについて月次決算作業の所要時間を50%削減できている」とコメントしています。また、DecimalのCEOであるMatt Taitは「すべてのクライアントは会計事務所に戦略的パートナーとなることを望んでいるが、調整作業や仕訳に埋もれていてはアドバイザーとして機能できない。Rampは私たちのファームが構築する基盤になりつつある」と語っています。
Rampはすでに4,500社以上の会計事務所とパートナーシップを結んでおり、CPA事務所トップ100のうち92社がRampのクライアントを抱えています。Stackは会計事務所をデザインパートナーとして開発段階から参画させており、月次決算を超えたクライアントオンボーディングや複雑な帳簿整理といったユースケースにも対応しています。同社はStackの将来像として、税務・監査・アドバイザリーを含むあらゆるワークフローを事務所が依拠するすべてのシステムやデータソースと連携しながら実行できるAIオペレーティングシステムへの発展を見据えています。
Rampについて
Rampは、2019年にニューヨークで設立された企業向け財務オペレーションプラットフォームです。法人カード、支払管理、ベンダー管理、調達、出張手配、自動経理処理を一体化したオールインワンソリューションを提供し、年間1,000億ドル以上の購買取引を処理しています。農業法人からスペーステック系スタートアップまで5万社以上のクライアントが導入しており、累計で100億ドル超のコスト削減と2,750万時間以上の業務時間削減を実現しています。新製品Ramp Stackにより、深刻な人材不足に直面する会計業界に対しAIネイティブな業務自動化基盤を提供し、同業界への本格参入を果たしました。
関連ニュース
Ramp に興味がありますか?
最新ニュース

AIネイティブ・ソフトウェア開発のLovable、Google Cloudとの複数年にわたる協業を拡大し世界規模展開を加速
2026/06/04

AIエージェント型ヘルスケアプラットフォームのTranscarent、Anjali JamesonをCPOに迎え製品戦略を加速
2026/06/04

アイデンティティセキュリティのSilverfort、SDG Corporationとの戦略的提携でレガシー環境のIDセキュリティ空白地帯を解消
2026/06/04

サイバーリスク定量化 保険のResilienceが、プライベートエクイティ向けポートフォリオ横断型サイバーリスクプログラムを提供開始
2026/06/04

フォトニクス・スーパーコンピューティングのLightmatter、NVIDIA NVLink Fusionエコシステムに参画
2026/06/04





