AIチャットボットを通じて孤独と戦うパーソナルメンター・アプリを提供する"Meeno"がSeedで$3.9Mを調達

Meenoは、Sequoiaがリードし、Andrew Ngが率いるAI FundとNEAが参加したSeedで$3.9Mを調達した。

元Tinder CEOのRenate Nyborgが立ち上げたスタートアップであるMeenoは、AIを搭載したチャットボットを通じて孤独と戦うことを目的としており、12月に米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデン、オランダのApp Storeでアプリのリリースを目指しています。

以前はAmoraiとして知られていた同社は、4月初旬にPre-Seedで総額$5Mを調達しています。Meenoはその際、Megan Jones Bell(Googleのメンタルヘルス担当臨床ディレクター)、Jim Lanzone(TechCrunchの親会社であるYahooのCEO)、Joe Zadeh(元Airbnb副社長Product)など複数のエンジェル投資家が参加しました。

Meenoは、自社のソリューションを "パーソナルメンター "と分類することで、ReplikaやBlushのようなAIチャットボットコンパニオンスタートアップとの比較を避けています。Meenoはバーチャルな "ガールフレンド、ボーイフレンド、臨床セラピスト、コーチ "にはならないと明言しています。

同社はブログの中で、Meenoはあなたのアプリの使い方から多くを学び、より良い恋愛のアドバイスをくれると述べています。使えば使うほど良くなるという考え方は、他のチャットボット・アプリと共通しています。しかし、同社によると、チャットボットが偏った会話を避けることができるように、セットアップの際に年齢、民族、性的指向などを尋ねているといいます。

Tinderの元CEOは投稿の中で、Tinder在籍中に若いユーザー、特にZ世代（18歳から25歳）のユーザーの孤独に気づいたと述べています。彼女は、2022年8月にTinderを退社した後、Andrew Ngから大規模言語モデル(LLM)が孤独に対する技術ベースの解決策になりうると指摘されたと述べています。

Meenoは、10代の若者の間でiPhoneが人気であることと、Appleのプライバシー・ツールがあることから、現在はまずiOSでローンチすることに注力しています。このスタートアップは、2024年1月31日までにサインアップしたユーザーに12ヶ月間のMeenoプレミアムを提供しています。

AIチャットボットはかなり注目されており、Snapのようなテック業界の有名企業も若いユーザーに導入しています。しかし、SnapはMy AI Chatbotの不適切な行動で批判にさらされたこともあります。ソーシャルネットワークは、ユーザーの体験を保護するためのツールを展開しなければなりません。MeenoはZ世代をターゲットにしているため、同様の課題に直面し、AIチャットボットが失敗しないようにガードレールを設置しなければならない可能性があります。

Meenoは、文脈に応じた応答を提供するために複数のモデルで訓練された「複雑な独自の会話システム」を持っていると述べています。同社は自傷行為や自殺に関するガードレールを追加していると回答しています。しかし、ヘイトスピーチなど他のトピックに対するAIの対応についての詳細は明らかにしておりません。