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DentalAIのVideaHealth、新機能「OrthoAI」「ImplantAI」を発表し、アライナー・インプラント治療機会をAIで最大化
AIを活用した歯科ソリューションを提供するVideaHealthは、同社のAIプラットフォーム「VideaAI」に新たな機能「OrthoAI(アライナー推奨AI)」および「ImplantAI(インプラント推奨AI)」を追加したことを発表しました。これにより、歯科サービス組織(DSO)や独立歯科医院は、ルーチン撮影されたX線画像を分析し、アライナーやインプラント治療が適応となる可能性が高い患者を事前に特定できるようになります。これにより、スキャンや診断にかかるリソースを重点的に振り分けることが可能となり、未開拓だった収益機会を効率的に活用できるようになります。
VideaHealthのCEOであるFlorian Hillen氏は、「アライナーやインプラントは、DSOにとって臨床的にも経済的にも大きなチャンスですが、対象患者の特定やスタッフ教育が現場での課題となってきました。今回の新機能は、詳細なスキャンが必要な患者を特定し、治療への転換率を高めることに焦点を当てています」と述べています。実際に大手DSOでのパイロット導入では、その効果がすぐに現れています。導入から30日以内にアライナー治療の計画件数が14%増加し、1拠点あたりで12万5,000ドル相当の追加収益が確認されました。さらに、最も成果を上げた施設では治療計画件数が約3倍となり、年間150万ドル規模の追加収益が見込まれています。
OrthoAIは、スキャナの活用率向上にも大きく貢献しています。導入から数週間で、アライナー治療につながる可能性の高い患者に対して3Dスキャンが12倍に増加。これにより、治療の受け入れ率が上がり、スタッフの教育やオペレーション負荷の軽減にもつながっています。OrthoAIとImplantAIは、VideaAI内にシームレスに統合されており、追加のワークフローや再教育は不要です。視覚的なガイドで対象患者を明確に示し、スキャニングの精度と効率を向上させるとともに、提供するケアの標準化を促進します。これらのAI機能は経済的なメリットだけでなく、患者の長期的な健康にも寄与します。適切な矯正治療やインプラント治療は、心疾患や糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などのリスク軽減に加え、栄養摂取や生活の質の向上にもつながります。
Hillen氏は「VideaAIはすでに北米の上位10のDSOで最も多く導入されているAIソリューションです。今回の新機能は、DSOがよりスマートかつ迅速に成長できるだけでなく、すべての患者の健康寿命延伸にも貢献します」と語りました。OrthoAIとImplantAIは、VideaHealthの「WorkflowAI」パッケージの一部として提供され、「Huddle」および「Viewer」モジュールを利用中の顧客が利用可能です。
VideaHealthについて
VideaHealthは、AIを活用して歯科医療の質を向上させ、生産性を高め、経営的価値を創出するDentalTechスタートアップです。同社の包括的AIプラットフォーム「VideaAI」は、診断からワークフロー、分析、収益最適化までをカバーし、50以上のDSOで5万人以上の歯科医師に利用されています。米FDA認可を受けたAIが年間5億枚を超えるX線画像を解析し、高品質で一貫性ある診療を支えています。本社はボストンにあり、数々の有力投資家の支援を受け、責任あるAI活用で歯科医療の未来を切り拓いています。
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