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イスラエルのVC OurCrowd、東南アジアのAI、フードテックに焦点
イスラエルのベンチャーキャピタル会社OurCrowdは、東南アジアのスタートアップに支援を行う約5000万ドルのファンドを設立しています。同社の創設者兼CEOであるJon Medved氏はNikkeiのインタビューで、この新しいファンドは「フードテックやAIを含むディープテックを開発している企業」をターゲットにすると述べています。Medved CEOは「東南アジアには、若い世代の支援と成長に裏打ちされた巨大な潜在能力がある」とバンコクでのインタビューで語りました。
OurCrowdは、スタートアップへの支援を提供するタイの企業Riseと共にこのファンドを設立しています。計画では、来年から最大30社に投資を行う予定です。パートナーは、イスラエルとタイの企業間で新たに形成された合弁事業への資金提供も検討しています。OurCrowdは、すでにパートナーシップを結んでいるシンガポールのUnited Overseas Bank (UOB) およびタイのBangkok Bankと協力し、有望な投資対象を見つけ出します。
2013年に設立されたOurCrowdは、主に人工知能、サイバーセキュリティ、半導体に投資を行っており、22億ドルの投資を管理しています。2021年、OurCrowdはソフトバンクグループのVision Fund 2から2500万ドルの資金を調達し、同グループと戦略的パートナーシップを確立しました。日本では、金融サービスグループのOrixや、通信のNTTグループとも協力しています。Medved氏によると、OurCrowdの従業員約20名がイスラエルとハマスの戦争に参戦しています。同社は先月、この危機中にイスラエル企業を支援するために5000万ドルを投じるファンドを立ち上げました。「2000年頃からイスラエルのGDPが大きく成長しているのが見て取れます。戦争があったにもかかわらずです」とMedved氏は述べ、この戦争の後も投資が急増し、経済成長を促進すると付け加えました。Medved氏は、量子AIやAI半導体など、日本企業との協力に適した多くの分野があると述べています。日本の企業がイスラエルから従業員を撤退させている中、Medved氏は投資を続けることを呼びかけています。
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