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Anthropicが企業向けチャットボットを発表し、法人市場を狙う
人工知能スタートアップのAnthropicは、最新のチャットボット技術の企業向けバージョンを発表し、法人市場の獲得に乗り出しました。アルファベットとアマゾン・ドット・コムから支援を受けるこのサンフランシスコ拠点の企業は、3月にClaude 3と呼ばれる人工知能モデルファミリーを発表し、Microsoft傘下のOpenAIやGoogleなどのライバルを上回る性能を持つと主張しています。 また、Claude 3をiPhoneアプリで企業向けに月額30ドル/ユーザーで提供することを発表しました。最低5ユーザーからのプラン契約が可能です。
この動きにより、同じ料金で企業向けプランを販売しているOpenAIとの直接的な競争が生まれます。しかし、Anthropicの新しい企業向け技術の推進は、AIの企業支出獲得を目指すバッカーのGoogleとAmazonとの競争にもつながる可能性があります。このような緊張関係は、急成長中のAI業界の他の分野でも既に生じています。Reutersは先月、OpenAI CEOのSam Altmanが自社の企業向けオファリングをMicrosoftの最大顧客に直接プレゼンテーションしたと報じました。
Claude 3の最大の特徴の1つは、2冊分の長さのデータを取り込み、要約、分析、または単一のデータを正確に抽出できることです。Anthropicによると、金融チームが投資レポートを作成したり、大規模なコードベースで作業するエンジニアリングチーム、大口顧客獲得に向けて協力する営業チームで活用できるとのことです。
Anthropic社長のDaniela Amodeiは、インタビューで次のように述べています。「Claudeは構造化データと非構造化データの組み合わせに特に優れています。チャート、PDF文書、Slackのやりとりなどをアップロードし、『これらは全て新製品の発売や最近の収益報告に関するものです。要約してくれますか?主要なハイライトや情報を教えてください』と言えば、Claudeはそれができます。」
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