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Quantum Machinesの新OPX1000コントローラーが、ソウル・成均館大学の量子コンピューティング研究所で稼働
プロセッサベースの量子コントローラーの主要プロバイダーQuantum Machines(QM)は、ソウルの成均館大学(SKKU)ナノテクノロジー先端研究所の量子コンピューティング研究所に、同社の高度なOPX1000コントローラー3台を導入したと発表しました。この量子コンピューティング施設は、韓国の量子コンピューティング能力向上を目指す野心的な国家プロジェクトの一環です。この導入により、同センターの研究施設が大幅に強化されます。
SKKUの量子コンピューティング研究所は、Yonuk Chong教授が率いており、同教授はSKKUの量子情報研究支援センター(QCenter)のディレクターも務めています。2020年に設立されたQCenterは、約5年間で450億ウォン(約45百万ドル)の予算を投じた大規模な政府イニシアチブの下で運営されています。同センターの主な目的は、韓国政府の量子投資を後押しするための体系的な教育と研究の提供、将来の熟練労働力の育成、量子コンピューティングクラウドの利用支援、量子デバイス製造のための強固なインフラ構築などです。OPX1000は、モジュール式の高密度量子制御プラットフォームです。並外れた処理能力とチャネル密度を備え、最大規模の量子プロセッサーに対してもコストを抑えた制御が可能なスケーラビリティを実現しています。OPX1000は、QCenterの継続プロジェクト、特に国家量子コンピューターの新規アーキテクチャの開発、特性評価、テストに不可欠なものとなります。
成均館大学のYonuk Chong教授兼量子情報研究支援センター長は次のように述べています。「OPX1000コントローラーの導入は、単なる施設の強化ではなく、量子コンピューティング研究とインフラにおける長期目標の達成に向けた大きな一歩です。SKKUのQCenterは、量子コンピューティング研究をより手の届くものにし、持続可能なものにしています。Quantum Machinesのようなテクノロジーパートナーと、実用的な量子コンピューターの実現に向けた私たちのビジョンを共有し、その旅路に同行してくれることを喜んでいます。」
Quantum Machines共同創業者兼CEOのItamar Sivanは「韓国の量子コンピューティングへの継続的な投資は、量子研究開発の進展において主導的役割を果たそうとする同国のコミットメントを示しています。QCenterによるこの戦略的な施設強化は、韓国の研究能力を高めるだけでなく、グローバルな量子コンピューティング分野にも大きく貢献するものと期待されます」と語っています。
Quantum Machinesについて
Quantum Machines(QM)は、実用的な量子コンピューターの実現を加速する量子ブレークスルーを推進しています。同社の量子オーケストレーションプラットフォーム(QOP)は、量子プロセッサーの制御と運用のアーキテクチャを根本から再定義するものです。このフルスタックのハードウェアとソフトウェアのプラットフォームは、量子エラー訂正、多量子ビット校正などの最も複雑なアルゴリズムをそのままで実行可能です。QOPは、あらゆる量子プロセッサーの潜在能力を最大限に引き出し、量子技術の前例のない進歩と加速、さらには数千量子ビットへのスケーリングを可能にします。
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