Sword Health、理学療法のためのAIアシスタント「Phoenix」を導入

Sword Healthは、理学療法セッション中に患者を導き、反応するための自然会話を活用するAIアシスタント「Phoenix」を導入しました。同社はまた、総額3億4,000万ドルの資金調達ラウンドを実施し、企業価値が30億ドルに達したと発表しました。これは前回の評価額から50%上昇したものです。リリースによると、Phoenixは2024年を通じて同社のプラットフォームに統合され、背中、関節、筋肉の痛みに対するThrive ソリューションと女性の骨盤ヘルスケアに対するBloomソリューションから順次導入されます。  

Sword HealthのCEOであるVirgilio "V" Bentoは、「これまでに300万回を超えるAIセッションを提供し、AIケアモデルが当初のビジョンである高品質ケアへのアクセス障壁を取り除き、クライアントの医療費浪費を数百万ドル削減できることを証明しました」と述べています
Phoenixは、場所や時間を選ばずにケアを提供できるよう設計されており、現在3大陸の1万社以上の雇用主に提供されています。
理学療法セッションの前後では、AIアシスタントが患者と実時間の対話を行い、体調を確認し、セッションの変更を提案し、モチベーションを与えます。セッション後は、患者のパフォーマンスデータを要約し、人間の臨床医が進捗を最適化できるよう支援します。

今回の資金調達により、Sword Healthは現・元従業員と初期投資家に流動性を提供し、新たなケア提供の機会を探索し、新市場や新カテゴリーへのソリューション展開を図る予定です。Sword Healthの投資家であるKhosla Venturesの創設者Vinod Khoslaは、「AIは誰もが個別化され利用可能なヘルスケアを提供する唆一の方法です。私たちはAIによる新しいヘルスケアカテゴリーの創造というSword Healthの大胆なビジョンに、初期から賭けました」と述べています。2023年12月のPYMNTSレポートによると、ヘルスケアと医療は生成AIの最も有望な用途の一つとされています。この技術は、医療画像診断、遠隔医療、個別化された患者エンゲージメント、新薬発見、遠隔モニタリング、管理タスク、電子健康記録(EHR)、臨床決定支援などの分野で活用されています。「Generative AI Can Elevate Health and Revolutionize Healthcare」と題したPYMNTS IntelligenceとAI-IDの共同レポートによると、ヘルスケア向け生成AI市場は2032年までに220億ドルに達すると予測されています。