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ArriVent BioPharmaとAlphamab、6億1,550万ドル規模の抗がん剤開発提携を締結
臨床段階のバイオ製薬企業ArriVent BioPharma, Inc.は、Alphamab Oncologyの子会社である江蘇アルファマブ生物医薬有限公司と、がん治療のための新規抗体薬物複合体(ADC)の発見、開発、商業化を目的とした提携を発表しました。この提携により、ArriVentのパイプラインに新たなADCプログラムが加わる可能性があります。契約条件によると、ArriVentは大中華圏を除く世界中でADCを開発・商業化する独占権を確保しました。一方、Alphamabは大中華圏での権利を保持します。この契約には、最大6億1,550万ドルの一時金と開発マイルストーン支払いが含まれ、ArriVentが販売するADC製品の売上高に応じた段階的ロイヤリティも設定されています。両社はAlphamabの独自のリンカー・ペイロードプラットフォームとグリカン結合技術を活用し、新規ADCの同定を目指します。Alphamabの会長兼CEOであるTing Xu博士は、Alphamabの研究・発見能力とArriVentのがん治療の専門性が相乗効果を発揮することに期待を示しています。
ArriVentは、がん患者向けの革新的治療薬の開発と商業化に注力しており、主力開発候補薬であるfirmonertinibの可能性を最大化し、次世代ADCを含む新規治療薬のパイプラインを推進することに重点を置いています。一方、Alphamab Oncologyは、中国で承認済みの1製品と後期臨床段階の3製品を含む、モノクローナル抗体、バイスペシフィック抗体、ADCの強力なパイプラインを有する中国のバイオ医薬品分野のリーダー企業として認められています。この提携は、がん患者のアンメットニーズに対処し、がん治療薬の革新を実現するという共通の目標に基づいています。
その他の最新ニュースとして、ArriVent BioPharmaはKristine Petersonを取締役会のメンバーに迎えたことを発表しています。Petersonには、Valeritas, Inc.、Johnson & Johnson、Biovail Corporation、Bristol-Myers Squibb Company(NYSE:BMY)などで重要な役割を果たした30年以上の製薬業界での経験があります。また、ヘルスケア・ビジネスウーマン協会や米国バイオテクノロジー産業機構(BIO)の諮問委員を務めるなど、ガバナンスの分野でも活躍しています。ArriVent BioPharmaの取締役会は、Petersonがナスダック上場企業のガバナンス基準に基づく独立役員の要件を満たすと確認しています。彼女の指名に関して非開示の取り決めや利益相反はありません。Petersonの具体的な役割や委員会への配属は未定ですが、製薬業界の難しい環境を乗り越えるArriVent BioPharmaに対し、貴重な洞察とリーダーシップを発揮することが期待されています。
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