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FinTechのDailyPay、2億ドルの資産担保証券化を完了し、オンデマンド給与サービス拡大へ
オンデマンド給与と金融ウェルネスを提供するWorkTech企業DailyPayは、総額2億ドルの資産担保証券化(ABS)を完了したと発表しました。リード・ブックランナー兼ストラクチャリング・エージェントにはBarclaysが就任し、CitiとMorgan Stanleyが共同ブックランナーを務めました。Morningstar DBRSは本件をAA(sf)からBB(sf)までの格付けで評価し、DailyPayの法律顧問はLatham & Watkins、ブックランナー側はMayer Brownが担当しました。
DailyPayは、従業員が給与支払日を待たずに働いた分の賃金に即時アクセスできるサービスを企業向けに提供しています。企業側のキャッシュフローや給与計算プロセスに影響を与えず、従来の隔週払いモデルからの移行を促進する仕組みです。今回の取引により、オンデマンド給与債権を裏付けとする新たなアセットクラスが金融市場に誕生したと同社は位置づけています。
CEOのStacy Greiner氏は、「米国では半数超の人々が給与日前に金銭的余裕をなくしています。インフレが続くいま、働く人には稼いだ瞬間に給与へアクセスできる仕組みが必要です。今回の資金調達で、より多くの企業と従業員を支援し、当社の急成長を加速させます」とコメントしました。CFOのDeepa Subramanian氏は、「本件は業界初のABSであり、強い投資家需要が当社モデルの有効性を裏づけました。当社の決済ボリュームは250億ドルに達しており、資本構成を最適化して成長を後押ししていきます」と述べています。
今回の調達により、DailyPayがオンデマンド給与債権を担保として確保したデットファイナンスは総額約10億ドルとなり、既存の7億6000万ドル規模の融資枠(Barclays、Citi、TPG Angelo Gordonが参加)を補完する形となります。
DailyPayについて
DailyPayは2015年創業のFinTechスタートアップで、従業員が働いた分の賃金をリアルタイムに引き出せるオンデマンド給与プラットフォームを提供しています。企業はキャッシュフローや給与計算を変更することなく従業員の経済的柔軟性を高められるのが特徴です。米国を中心に大手小売、物流、ヘルスケア企業などが導入しており、決済取扱高は250億ドルを超えます。
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