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AIを用いて会議を記録しノートを補完するAIノートパッドアプリを提供する"Granola"がSeries Aで$20Mを調達
Granolaは、Spark Capitalがリードし、Lightspeed、Betaworks、Firstminute Capitalなどが参加したSeries Aで$20Mを調達した。Series A以前にはLightspeed、Betaworks、Firstminute CapitalなどからSeedで$4.25Mを調達していました。
AI技術を用いて会議を記録しノートを補完するAIノートパッドアプリを提供するGranolaは、一部のAI駆動の会議要約ツールとは異なり、協力的なアプローチに魅力があります。
会議を書き起こしてから自動的に要点を抽出するのではなく、自分が重要だと思うポイントを書き留めることでAIをガイドし、AIが残りを補完します。
Granolaを使用するには、Macにアプリをインストールし、カレンダーと接続します。その後、Zoom、Google Meet、Slack、Teams、WebExで会議するときに音声を直接書き起こします。会議中に自分でノートや箇条書きを書くこともできますし、すべてAIに任せることもできます。
会議終了後、Granolaは誰が参加していたか、その内容は何だったかを分析し、会議のトランスクリプトを使用してノートを詳細化します。また、急いで書いた場合には誤字脱字も修正できます。
5月にローンチして以来、Granolaはユーザーベースを5倍に拡大し、現在では毎週約5,000人がアプリを利用しています。初めて1週間以内にGranolaで会議を行った人の70%が再び使用しています。週次会議も6倍に増加しました。
すべてのユーザーの50%以上がリーダーシップポジションです。多くの人々が口コミでGranolaを知っており、例えば創業者が投資家から聞いたり、自分たちの業界内の他の仲間から知ったりしています。その後、自分たちのチームや会社内でその情報を広めることでGranolaは成長しています。
デビュー以来、GranolaチームはSlackとの統合など新機能を追加してきました。現在はCRM統合や画像サポートにも取り組んでいます。近いうちに、新たな機能として過去に誰かと行った会議を表示する「コンテキスト履歴」を導入予定で、それによって前回話した内容について記憶を呼び起こす手助けとなります。
また、市販のAIモデルをより良いものが利用可能になるたびに交換し続けています。最近ではAIがより自然な音声になり、自分自身でノートを書いたかのようになっています。(現在Granolaは会議データでモデル訓練していませんが、将来的にはオプトイン方式で導入する可能性があります。)
追加資金によってGranolaはアプリをチーム向け製品としてさらに発展させることやエンタープライズ向け価格プランの開発、多数の会議から興味深い情報やテーマを積極的に見つけ出す機能構築なども目指しています。また来年にはモバイルアプリも登場する見込みです。
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