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FinTechのStripe、新たな「スタートアップ & VCパートナーシップ」リードを迎える
決済大手Stripeが、新たな「スタートアップ & ベンチャーキャピタル(VC)パートナーシップ」リードとして、フィンテック業界で豊富な経験を持つAsya Bradley氏を迎えたことが明らかになった。Bradley氏は2月2日にLinkedInでこのニュースを発表したが、同氏のプロフィールによると、すでに2023年11月からStripeに在籍していた。Bradley氏は、これまでフィンテック業界で多くの役職を歴任してきた。2019年2月までの3年間はSynapseの最高収益責任者(CRO)を務めたが、Synapseは2024年に破綻し、数千人の顧客が影響を受けた。その後、Silaで5か月間にわたり収益担当副社長(VP of Revenue)を務め、さらに1年間、igniteXL Venturesのベンチャーパートナーを務めた。また、彼女はKinlyというフィンテックスタートアップを共同創業し、主にアフリカ系アメリカ人向けの金融サービスを提供していた。Kinlyは2023年にGreenwoodに買収されている。Kinly(旧First Boulevard、Tenth)は、Gabrielle Union、Marshawn Lynch、Kevin Durantなどの著名投資家や、Forerunner Ventures、Point72 Ventures、Barclays、Anthemis GroupといったVCから約2,000万ドルの資金調達を行っていた。
Bradley氏は、Cowboy VenturesやGanas Venturesなどのベンチャーファンドのリミテッド・パートナー(LP)でもあり、歴史的に投資機会から除外されがちだった投資家を支援するCap Table Coalitionの投資委員会にも所属している。なお、Cap Table Coalitionの設立には、Finix(Stripeの競合企業)のCEOであるRichie Serna氏も関与している。
Stripeは、スタートアップパートナープログラムを運営し、VCやスタートアップアクセラレーターと提携することで、ポートフォリオ企業に「Stripe限定の特典」を提供している。同社は近年、多くのスタートアップを買収しており、最近ではBridgeというステーブルコインプラットフォームの買収交渉を進めている。この買収額は10億ドルに達すると見られている。また、2023年7月には、13人のチームで構成されるLemon Squeezyを買収した。Lemon Squeezyはデジタル商品向けのグローバルな販売税計算・支払い代行を行う企業で、各国の法的手続きを処理し、手数料も管理する。同社にとって、この買収は過去14か月間で3件目、Stripeの創業以来15件目以上の買収となる。
Stripeについて
Stripeは、企業向けの決済インフラを提供する世界的なFinTech企業であり、スタートアップやVCとの連携を強化しながら、決済サービスの拡大を続けている。
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