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BlockchainのFireblocks、ステーブルコイン決済が本格化、成長戦略の中核に
デジタル資産管理とブロックチェーン基盤のビジネス構築プラットフォームを提供するFireblocksは、「State of Stablecoins 2025」と題した最新の年次レポートを発表しました。銀行、FinTech、クリプト関連企業など、約300名の経営幹部への調査をもとにした本レポートによると、ステーブルコインは実験的なフェーズを脱却し、既に現代の決済インフラの中核を担い始めていることが明らかになりました。調査対象の経営幹部のうち90%が、既にステーブルコイン決済プログラムを実際に稼働させているか、あるいは試験運用段階に入っていると回答しており、特に企業間のクロスボーダー決済用途が中心になっています。興味深い変化として、経営幹部はコスト削減よりも収益拡大、市場の拡張、流動性管理を戦略的に重視しています。また、インフラの整備状況、セキュリティ、規制対応の明確さは、本番環境への移行に際して譲れない必須条件になっています。
Fireblocksプラットフォームのデータによれば、ステーブルコインの取引高は四半期で400億ドルに達し、全体取引量の約半分を占めています。現在、同社は世界75カ国、300を超える銀行、FinTech企業、決済サービスプロバイダーにサービスを提供しています。
Visaの元CFO兼副会長でFireblocksの諮問委員会メンバーであるVasant Prabhu氏は、「決済業界の経営陣はステーブルコインの導入が戦略的必須条件であることを認識しています。新たな競合に対抗し、デジタル資産エコシステムを利用する新規顧客基盤を獲得するためにも、この動きは不可欠です」と述べています。
ステーブルコインの採用理由としては、市場拡大(39%)、顧客ニーズ(37%)、新たな収益創出(35%)などが上位を占めました。一方で、従来の利点として挙げられていたコスト削減(32%)よりも、迅速な決済(48%)や流動性管理の効率化(34%)といったメリットが重要視されています。また、規制の不透明性への懸念は2023年から大幅に低下し、回答者の86%が今後の規制を肯定的に捉えています。地域別では、ラテンアメリカがクロスボーダー決済で71%の利用率とトップに立ち、アジアは流動性の確保と企業間決済の拡大を重視しています。北米では多様な用途が広がり、欧州ではセキュリティ対策が最も重視されています。ステーブルコイン市場は今後3年間で2兆ドル規模に拡大すると予測されており、昨年だけでも市場規模は過去最高の2430億ドルに達しました。VisaやMastercard、Stripeといった決済大手もステーブルコインを用いた決済サービスを相次いで投入しており、市場の動きを加速させています。
FireblocksのCEO兼共同創業者Michael Shaulov氏は、「ステーブルコインは国境を超えた価値の移動を変革しています。高速かつ透明でアクセスしやすい基盤を提供し、グローバルな商取引を支えています。既に実験段階から実用化への転換は進んでおり、今後求められるのはエンタープライズレベルの性能と信頼性を備えたインフラです。これに適応できる企業は、より効率的な金融システムの形成に大きく貢献できるでしょう」と述べています。
Fireblocksについて
Fireblocksは、企業向けのデジタル資産管理プラットフォームを提供する企業です。銀行や決済プロバイダー、FinTech企業などに安全で高速なブロックチェーン基盤のインフラを提供し、グローバルな決済の革新を支援しています。
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