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TravelTechのKindred、物価高騰下でホームスワップ人気が急増
世界的なホームスワップ(住宅交換)コミュニティを運営するKindredは、2025年版の夏季旅行レポートを発表しました。このレポートによると、旅行費用の上昇が続く中でも、多くのアメリカ人が夏の旅行を諦めるのではなく、より賢明で創造的な方法を模索しています。一人あたりの平均的な旅行費用は約259ドル上昇し、従来の宿泊施設利用者の84%がホテルや短期レンタルに対して何らかの不満を感じている状況で、消費者はコストを意識した選択を重視するようになりました。
調査によると、米国旅行者の90%が夏の旅行費用を抑える方法を積極的に探しており、友人や家族宅への滞在(41%)、安価な宿泊施設の利用(40%)、自宅や近郊での休暇(26%)といった手段を選んでいます。また、米国では比較的新しいトレンドであるホームスワップ(住宅交換)を検討する人が12%に達しました。これは海外では以前から人気がある旅行手法ですが、米国内でも徐々に浸透しています。この動きの背景には、インフレや生活費の高騰(49%)、旅行費用の上昇(45%)、経済的不確実性(28%)が挙げられます。
Kindredの共同創業者兼CEOであるJustine Palefskyは「費用の上昇によって旅行への期待値も変化しています。人々はコストと価値の両方を考慮した旅行を望むようになり、より柔軟で本物の体験を求める傾向が強まっています。従来のホテルや短期レンタル施設は、価格の高さや画一的なサービスで敬遠される傾向があります。Kindredのホームスワップ会員数は前年比で7倍に増加しており、これは旅行費用が10分の1程度に抑えられ、より人間的で有意義な旅が可能だからです」と述べています。ホームスワップを利用するKindredメンバーの多くが費用削減を目的としていますが、地元住民のように暮らす(52%)、旅行回数を増やしたい(51%)、より長期滞在したい(45%)、持続可能で価値観に合った旅行がしたい(44%)といった動機もあります。Kindred参加後に旅行頻度が大幅に増えたと回答した人も26%に上りました。
現在、Kindredには世界中で10万人以上のメンバーがおり、ロンドン、ブルックリン、ニューヨーク、パリ、アムステルダム、サンフランシスコ、バルセロナ、シカゴ、ロサンゼルス、ベルリンなどが今夏の人気の目的地として挙げられています。
Kindredについて
Kindredは、世界150以上の都市に10万人以上の会員を持つホームスワップのグローバルコミュニティであり、ホテルや短期レンタルに代わる新しい旅行手法を提供しています。メンバー同士が信頼関係のもと自宅を交換することで、より責任ある持続可能な旅行を可能にし、世界中の旅行者に本物の体験を届けています。
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