次世代の高速なオープンソースのカラム型データベース管理システムを提供する"ClickHouse"がSeries Cで$350Mを調達

ClickHouseは、Khosla Venturesがリードし、新規投資家のBOND、IVP、Battery Ventures、Bessemer Venture Partners、および既存投資家のIndex Ventures、Lightspeed、GIC、Benchmark、Coatue、FirstMark、Nebiusが参加したSeries Cで$350Mを調達し、これまでの資金調達総額は$650Mを超えまいた。

リアルタイム分析、データウェアハウジング、オブザーバビリティ、AI/ML分野のリーダーであるClickHouseは、リアルタイムデータ処理と大規模分析のために構築された、高速なオープンソースのカラム型データベース管理システムを提供します。高性能を実現するよう設計されたClickHouse Cloudは、卓越したクエリスピードと同時実行性を提供し、膨大なデータから即座にインサイトを得る必要があるアプリケーションに最適です。AIエージェントがソフトウェアにますます組み込まれ、より頻繁かつ複雑なクエリを生成するようになる中、ClickHouseはこの課題に応えるために高スループットかつ低レイテンシのエンジンを提供します。ClickHouseはチームがインサイトを引き出し、よりスマートな意思決定を可能にする、スケーラブルで効率的かつモダンなデータプラットフォームを提供しています。

新たな資金は、プロダクト開発の拡大、グローバル展開の支援、次世代AIネイティブアプリケーションを構築する顧客およびテクノロジーパートナーとの連携強化に使用されます。この資金調達に加え、ClickHouseはStifelおよびGoldman Sachsがリードする$100Mの信用枠も確保しました。

ClickHouseの勢いは加速しており、過去1年間で300%以上の成長を遂げ、フィンテックや輸送、消費者、医療などさまざまな業界で2,000社以上の顧客にサービスを提供しています。新たな顧客にはAnthropic、Tesla、アルゼンチンのMercado Libreなどが含まれており、Sony、Meta、Memorial Sloan Kettering、Lyft、Instacartのほか、AIイノベーターのSierra、Poolside、Weights & Bases、Langchainなどの企業も含まれます。

「AIエージェントがデータ駆動型アプリケーション、オブザーバビリティ、データインフラなどに広がる中で、ClickHouseのようなエージェント向けデータベースへの需要は転換点を迎えています。分析の未来は単なるダッシュボードではありません。データを解釈し、ワークフローをトリガーし、リアルタイムで意思決定を行うインテリジェントエージェントです。しかし、AIはその原動力の一つに過ぎません。ClickHouseは、さまざまな業界のリアルタイムデータアプリケーションをサポートするために最初から設計・構築されており、企業がスケーリングを志向する中で当社のプラットフォームに対するニーズが高まっていることが、この勢いに表れています」とClickHouseのCEOは述べています。

「私たちがClickHouseに投資したのは、AIとエージェントの時代における最も重要なインフラ課題の1つを解決しているからです。それは、従来の分析とAIネイティブのワークロードの両方をサポートできるリアルタイムデータプラットフォームを可能にすることです。AIがすべての業界を再構築していく中で、迅速でスケーラブルかつコスト効率の高い分析を提供する能力は基盤となりつつあります。ClickHouseは次世代のインテリジェントデータプロダクトのデフォルトエンジンになる可能性を秘めています」とKhosla VenturesのPartnerは語っています。

ClickHouseの市場での勢いは、根本的なシフトに基づいています。企業はもはやダッシュボードやバッチレポートを構築するだけでなく、人間とAIエージェントの両方に対応するリアルタイムでインテリジェントなデータプラットフォームを構築しています。AIエージェントは、人間のアナリストよりもはるかに速く、かつ高頻度でクエリを生成できるため、エージェント向けデータベースには低レイテンシかつインタラクティブな分析クエリを高スループットで処理する能力が求められます。

ClickHouseはこの需要に対応するため、ゼロから設計されました。その高性能なカラム型ストレージエンジンは、大規模データセットに対するインタラクティブな分析クエリを最小限のレイテンシで実行でき、AIやMLアプリケーション、リアルタイム分析、クラウドデータウェアハウス、オブザーバビリティのワークロードに最適です。

従来のデータベースやウェアハウスはこの需要に対応しきれていません。トランザクション型データベースは分析ワークロードにはスケールしません。一方、従来のデータウェアハウスは内部のバッチ処理に最適化されており、同時実行性が低くパフォーマンスも遅いです。さらに、検索指向のテクノロジーは、構造化分析に対してストレージとコンピュートのコストが10倍かかり、実用的な用途範囲がコスト面で制限されます。

これに対し、ClickHouseは高性能分析とスケーラビリティ、そして同時実行性を兼ね備えた、インテリジェントかつデータ駆動型の現代アプリケーションに必要な要件を満たす、目的特化型のソリューションを提供しています。