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人気のライティングアシスタントツールを提供する"Grammarly"が$1Bを調達
Grammarlyは、General CatalystのCustomer Value Fund(CVF)から$1Bの資金コミットメントを確保しました。設立14年で人気のライティングアシスタントツールを提供するGrammarlyは、新たな資金を営業およびマーケティング活動に活用し、既存の資本を戦略的買収に充てる予定です。また、同社は、AIを活用して、より多くのコミュニケーションベースの生産性ツールを構築し、自社プラットフォーム上で他社ツールのホスティングも行う予定です。これは1日あたり4,000万人のユーザーへのアクセスを活用することによって実現されます。
従来のベンチャーラウンドとは異なり、General Catalystはこの投資に対してGrammarlyの株式を取得しません。その代わりに、GrammarlyはGeneral Catalystの資金を用いて得られた収益のうち、一定の上限付き固定パーセンテージを上乗せして資本を返済します。
General CatalystのCustomer Value Fund (CVF) は、予測可能な収益ストリームを持つLater stageスタートアップがビジネス成長のための資金を新たに活用することを支援する資本プールです。CVFの代替的な資金提供戦略は、本質的に企業の継続的収益に裏打ちされた資本の「貸付」にあたります。
Grammarlyのような企業にとって、この形態の資金調達は、希薄化を伴わず、企業価値をリセットしないという利点があります。Grammarlyは、ゼロ金利政策 時代の最盛期である2021年に$13Bの評価を受けました。しかし、同社の現在の市場評価は大幅に低いと、匿名を希望した投資家は述べています。
昨年12月、GrammarlyはプロダクティビティスタートアップのCodaを買収し、そのCEOであるShishir MehrotraをGrammarlyのリードに任命しました。買収後、同社はAIプロダクティビティツールへと進化しており、年間収益は$700Mを超えています。
General CatalystのCustomer Value Fundは、insurtechのLemonadeや遠隔医療プラットフォームのRoを含む、約50社に資金提供してきました。CVFは独自のLPを保持しており、最近の$8Bの資金調達には含まれていません。
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