イスラエル発で新たなソフトウェア境界を保護する初のエンドポイントセキュリティPFの"Koi"がSeedとSeries Aで合計$48Mを調達

Koi Securityは、Seedでの$12MとSeries Aでの$38Mの合計$48Mを調達した。これらのラウンドは、Battery Ventures、Team8、Picture Capital、NFXがリードし、Cerca Partnersが参加しました。

エンドポイントセキュリティの先駆者のKoiは、自己インストールされた未管理ソフトウェアのリスク拡大に対応するため、可視性、リスク分析、およびポリシー施行を提供する中央管理層を導入し、現代のエンドポイント環境における盲点を解決します。

従来のエンドポイントセキュリティツールであるEDRやMDMは、バイナリアプリケーションの検出と保護のために構築されてきましたが、コードやOSパッケージ、コンテナ、拡張機能、AIモデル、MCPなどの非バイナリソフトウェアには対応していません。これらは今やエンタープライズのエンドポイントで動作するソフトウェアの大部分を占めており、エンタープライズソフトウェアの90%以上が、ITを完全にバイパスしてサードパーティのレジストリ、アプリストア、マーケットプレイスから取得されています。開発者や従業員が自己サービスのワークフローを通じてそれらをインストールしており、セキュリティチームは実際に何が動作しているのか把握できていません。Gartnerは、2025年末までに45%の組織がソフトウェアサプライチェーン攻撃を経験すると予測しています。

Koiは、イスラエル国防軍(IDF)のエリート諜報部隊8200部隊の卒業生の3名によって2024年に設立されました。彼らはVSCode Marketplaceにおける重大なセキュリティギャップを発見しました。そのリスクを証明するために、彼らは"Darcula Official"と名付けられた偽のテーマ拡張機能を構築し、開発者のソースコードやマシン情報を密かに自社サーバーへ送信するコードを組み込み、わずか30分でVSCode Marketplaceにアップロードしました。1週間以内に、世界中の300以上の組織に感染させることに成功しました。その中には数十億ドル規模の企業、世界最大級のEDR開発会社、国家裁判所ネットワークも含まれており、VSCode Marketplaceの450万ビューのトップページに掲載されました。この実験は、リスクのある拡張機能を検出するための「ExtensionTotal」の創出につながり、それはすぐにKoiのより広範なセキュリティプラットフォームへと進化しました。

「エンタープライズは、自社環境に流入するソフトウェアを実質的に制御できていません。パッケージ、AIモデル、MCP、拡張機能は今やスタックの中核要素ですが、従来のツールでは可視化できません。『ExtensionTotal』をリリースした後、Fortune 50企業が当社に連絡してきて、まだソリューションが完成していない段階で購入を検討してくれました。その結果、Koiが誕生しました。Koiは、セキュリティチームが現代のソフトウェアを管理するために必要な可視性、インテリジェンス、制御を提供し、イノベーションを妨げることなく対応できるように設計されています。」とKoiの共同創業者兼CEOは述べました。

Koiは、新たなソフトウェア境界を保護するための初のエンドポイントセキュリティプラットフォームとして、サイバーセキュリティ分野で新しいカテゴリを定義しています。特許申請中の技術に支えられたこのプラットフォームは、Supply Chain Gatewayという全エンドポイントでのすべての受信ソフトウェアの中央チェックポイントにより、自己インストール型の未管理ソフトウェアの可視性を提供します。ソフトウェアインベントリ、リアルタイムのリスク分析、自動ポリシー施行、予防的な修復を統合し、悪意のあるコンポーネントや非準拠コンポーネントがエンドポイントに到達する前にブロックします。その中心にあるのは、KoiのAIファーストなリスクエンジン「Wings」であり、脅威インテリジェンス、分類、サンドボックス化を活用して、従来のスキャナをすり抜ける脅威を検出・阻止します。Koiは、安全で準拠したソフトウェアのみが顧客環境で実行されるようにします。

Koiは急速に拡大し、世界中で50万台以上のエンドポイントを保護しています。そのプラットフォームはすでに、Fortune 50企業、主要な金融機関、大手テクノロジー企業など、世界最大級のエンタープライズを保護しており、市場での実績と初期の成功を裏付けています。