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AIエンタープライズのDistyl AIが、資金調達で1億7500万ドルを獲得、評価額18億ドルに到達
Distyl AIは、グローバル企業がAIネイティブ化する未来を支援するスタートアップであり、このたび1億7500万ドルを調達し、企業評価額18億ドルに達したと発表しました。投資にはLightspeed Venture Partners、Khosla Ventures、DST Global、Coatue、Dell Technologies Capitalが参加しました。Distylは、ヘルスケア、通信、保険、製造、金融サービスといったFortune 500企業を対象に、短期間で成果を示しながら、AI時代に適合した新しいビジネスモデルの再構築を支援しています。
20世紀の企業モデルは、中央集権的な意思決定と分散型の実行に基づいており、今日の硬直したサイロ構造を生みました。Distylは、これを超えてAIネイティブのオーケストレーションを実現し、企業全体でコンテキストを共有しながら成果を積み重ねる新しい運営モデルを提唱しています。CEOのArjun Prakash氏は「AI時代に勝つ企業は、使うツールではなく、運営そのものを再構想できる企業だ」と述べています。
Distylの強みは、優れた人材、技術、AIシステム研究を統合する点にあります。独自のAIエージェント「Distillery」を核に、通信から医療、製造業に至るまで変革を推進し、例えば以下の成果を挙げています。
• 通信企業が世界初のAIネイティブ通信事業者へ移行
• 医療企業がレガシー制約を超えてバリューベース医療モデルを実現
• Fortune 50の製造業で根本原因の特定速度を80%短縮
• 医療企業で年間2300万ドルのコスト削減を達成
これまでにDistylは100%の本番導入実績を持ち、1億2000万人以上のエンドユーザーにリーチし、数億ドル規模の運営インパクトを生み出しています。今回の資金調達を通じ、Distylは今後10年をリードするAIネイティブ企業の育成に注力する計画です。投資家のVinod Khosla氏は「Distylは世界的企業と協働し、レガシーインフラを飛び越えてAIネイティブな企業を構築することで、各業界をリードする道筋を示している」と評価しました。
Distyl AIについて
Distyl AIは、企業のAIネイティブ化を支援するスタートアップです。独自プラットフォーム「Distillery」は、企業全体のコンテキストを収集し、顧客ごとに最適化。数か月単位で成果を生み出すことを重視し、通信、ヘルスケア、金融など世界の大手企業と協働しています。サンフランシスコに本社を構え、1億2000万人以上のユーザーに影響を与えており、Lightspeed、Khosla Ventures、DST Global、Coatue、Dell Technologies Capitalから支援を受けています。
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