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プライベートエクイティ向け世界初のAIエージェントを開発した"Trove AI"がSeedで$7.1Mを調達
Trove AI (旧称Mako) は、Menlo Venturesがリードし、既存投資家のKhosla Venturesも参加したSeedで$7.1Mを調達し、これまでの資金調達総額は約$9Mとなりました。
2023年に設立されたプライベートエクイティ向け世界初のAIエージェントを開発したTrove AI は、データの検索や繰り返される手作業で多くの時間が浪費されるディール作業に特化して設計されています。クラウド上での専用環境、投資家専用のナレッジグラフ、常時稼働するディールチームのように機能するエージェントチームにより、時間のかかる作業を処理し、シンプルなチャットインターフェースを通じて即座に質問に答えることができます。
Troveの特長は以下の3点です。
- Private Equity向けに構築されたAIエージェント:
Troveは、プライベートエクイティの業務フロー全体をスムーズに処理するように設計されており、数十のアクションを動的に連携させます。 - 連携されたファームの知識:
エージェントは社内アプリを検索し、アップロードなしで数千のファイルを即座に分析し、過去の事例から学習します。 - 銀行レベルのセキュリティ:
製品は顧客のプライベートクラウド内で完全に稼働し、SOC 2 Type IIに準拠しています。
「当社の顧客はTroveのエージェントを使って、複雑な案件選定から四半期ごとのポートフォリオ報告まで、自社のスタイルで実行しています。これまで何時間もかかっていた作業や、そもそも実行不可能だった業務を数分でこなしています。他のツールは、当社のようなプライベートエクイティへの特化、ファーム知識との密な統合、強力なセキュリティ対策を備えていません。」とTroveの共同創業者兼CEOは述べています。
「この分野でのエンタープライズ検索は非常に困難です。標準的なRAG技術は金融ファームのデータには適していません。Troveはプライベートエクイティ向けに設計されたナレッジグラフを自動で構築し、AIエージェントに高品質なデータ検索と分析を可能にする構造化された基盤を提供しています。」とTroveの共同創業者兼CTOは語ります。
現在、Troveのユーザーは週平均で12件以上のタスクを本ツールで実行しており、過去3ヶ月で86%増加しています。時間の節約だけでなく、投資家は成果物の品質向上も報告しています。
「Troveは当社のAI戦略にとって極めて重要な存在です。彼らのエージェントは当社の業務フローのために設計されており、当社の知識に基づいています。アソシエイトたちは1日平均4回以上Troveを活用しています。作業のサイクルを短縮し、案件パイプラインやバリュークリエーション業務全体で、より質の高いインサイトを引き出すのに役立っています。」とShamrock CapitalのHead of Innovationは述べています。
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