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2025/11/10

Startup Portfolio

PropTechのRoamが、Opendoorと提携し「引き継ぎ型低金利ローン」で住宅購入の負担軽減を拡大

Roamは、既存の低金利住宅ローン(アサマブル・モーゲージ)を引き継いで購入できる仕組みを提供するプラットフォームです。同社は、米住宅売買のeコマースを牽引するOpendoor Technologies, Inc.(以下、Opendoor)との提携を発表しました。これにより、Opendoor上で住宅を探す購入者は、条件を満たす物件について売主の保有する年2~3%台の既存ローンを引き継げる可能性が広がります。

 

米国では多くの既存住宅所有者が歴史的低金利のローンに固定されている一方、足元の高金利が買い替えや新規購入の障壁となっています。今回の提携は、高金利環境下でも消費者に「選択肢・移動性・手頃さ」を取り戻すことを目指す両社の姿勢を示すものです。Roamの創業者兼CEOであるRaunaq Singh氏は、かつてOpendoorでモーゲージ商品を率いた経歴を持ち、同社の共同創業者で取締役のEric Wu氏とKeith Rabois氏もRoamの投資家として名を連ねます。テックによる住宅取引の進化を牽引してきた人材と、住宅の流動性を高める次の打ち手である「アサマブル・モーゲージ」を推進する企業が再びタッグを組む形です。

 

提携の第一段階では、Opendoorがアサマブル適格物件の特定・可視化を行い、売主・仲介向けにRoamの活用方法を案内します。将来的には連携をさらに深め、購入者が既存ローンを引き継ぐ選択肢を、よりスムーズに利用できるよう統合を進めていきます。アサマブル・ローンは、売主にとって買い手候補の裾野拡大や成約スピードの向上、買主にとっては最新の高金利での新規借入に比べ、月々返済が半減するケースもあるなど、双方にメリットが見込めます。Roamは、審査・調整・手続き支援を含むワークフローをテクノロジーで統合し、買主・売主・仲介・貸し手の取引を円滑化します。

Singh氏は「Roamの引き継ぎインフラとOpendoorのマーケットプレイス体験を掛け合わせることで、売主はより高い売却価値と迅速な成約を、買主は低金利の資金調達を実現できます。金利サイクルに左右されず、安心して住み替えや購入に踏み出せる環境を整えます」と述べています。RoamはFounders Fund、Khosla Venturesなどに加え、Wu氏、Rabois氏、Brendan Wallace氏らから出資を受け、これまでに総額5億ドル超の住宅売買を支援し、買主に累計1億2500万ドル以上の利息コスト削減をもたらしています。

 

Roamについて
Roamは、売主の年2~3%台の低金利住宅ローンを買主が引き継げる「アサマブル・モーゲージ」によって、住宅取得の手頃さと市場の流動性を取り戻すプラットフォームです。ニューヨーク拠点で2023年創業。これまでに5億ドル超の売買を促進し、買主の利息負担を累計1億2500万ドル以上削減しています。

 

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