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2025/11/19

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AgriTechのCropXとReinke、統合プラットフォーム連携でスマート灌漑と土壌データを一元管理へ

Reinke Manufacturingはセンターピボット灌漑システムの大手メーカーとして、またCropX Technologiesは包括的なデジタル農業マネジメントプラットフォームの開発企業として知られています。この両社が、これまでの戦略的パートナーシップをさらに一段引き上げるかたちで、農家のユーザー体験を大きく変える新たな統合連携を発表しました。今回の連携により、農家はReinkeの新プラットフォーム「ReinCloud® 3」上で、CropXが提供する各種データを直接閲覧できるようになります。これまで別々の画面やアプリを行き来していた灌漑制御と土壌・気象・作物データが、一つのインターフェースに統合されることで、より直感的で効率的な農場管理が可能になります。ピボット灌漑の制御システムと、土壌水分や蒸発散量(ET)、降雨量、気象情報といったアグロノミー情報を同時に確認しながら、潅水タイミングや量を判断できる点は、生産性と省力化の両面で大きな前進と言えます。

 

新しい統合では、CropXとReinCloud 3が安全に接続され、CropXセンサーがReinCloud 3のマップ上に正確な位置情報とともに表示されます。農家は、土壌水分センサー、ETデータ、雨量計、気象ステーションなど、CropXのソリューション群が提供する詳細情報を、ReinCloud 3の画面内でシームレスに参照できます。さらに、この連携は双方向に機能し、Reinkeの「as-applied(実施済み)」灌漑データが自動的にCropX側に取り込まれるため、施肥設計や灌漑計画、記録管理、レポーティングなどのアグロノミー計算に活用できるようになります。

今回のコラボレーションの一環として、Reinkeは新たに導入される灌漑システムすべてに対して、無償のCropXセンサーを提供しています。これにより、Reinkeの顧客は導入初日から土壌・作物データと灌漑制御データが統合された環境で運用を始めることができ、圃場データと機械データのつながりを前提にした灌漑スケジューリングが自然なかたちで実現します。

 

Reinke ManufacturingのPresidentであるChris Rothは、「私たちがつくっているのは、シームレスに連携するテクノロジーです。それこそが現代の農業が求めるものだからです。このパートナーシップは、スマートなイノベーションを通じて、生産者の生活をよりシンプルにするという私たちのコミットメントを体現しています」と語ります。

CropX TechnologiesのCEOであるTomer Tzachは、「CropXは、土壌センシング、衛星画像、灌漑管理、病害予測、栄養管理、収量予測を、AIと機械学習により一つのプラットフォームに統合しています。今回の統合により、農家はすでに日常的に利用しているReinkeの環境の中で、この包括的なアグロノミーインテリジェンスにアクセスできるようになり、より速く、より良い意思決定が可能になります」とコメントしています。

両社は2021年のパートナーシップ開始以来、一貫して「スマートな統合」による生産者体験の向上を目指してきました。今後も、プラットフォーム間の連携をさらに深めることで、モダンな農場管理に伴う複雑さを取り除いていく方針です。多拠点・多圃場を管理しなければならない大規模生産者にとっても、灌漑制御と土壌・気象・作物データが一元化されることは、持続可能な生産性向上に直結するインフラとなりつつあります。

 

CropX Technologiesについて
CropX Technologiesは、世界で最も成長の速いアグリビジネス向け農場管理ソリューションプロバイダーの一社です。すでに50カ国以上、すべての耕作可能大陸で導入されており、フラッグシップ製品であるCropXアグロノミックファームマネジメントシステムは、土壌から大気までのデータを統合して高度な土壌・作物インテリジェンスを提供し、複数の農場や圃場を一括管理できるデジタル意思決定・計画ツール群を、使いやすいアプリ上で提供しています。世界的なアグリビジネス企業やVCからの支援を受け、精密農業技術を通じて環境持続性と農場収益性の両立を図る新しいベストプラクティスを打ち立てているスタートアップです。

 

TagsAgriTechIsrael

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