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AdTechのClinch、全チャネル横断のレポートと分析を刷新する「AI Data Agents」を発表
Clinchは、オムニチャネルのコンテンツオーケストレーション向けAgentic AIプラットフォームとして、同社のAI Copilot「Flight Control」に大幅な機能拡張を行い、新たなAIデータエージェント群を発表しました。これにより、広告主やエージェンシーは自然言語でデータに問いかけ、即座にインサイトを得て、ビジュアルレポートを自動生成できるようになります。従来のように複数のBIツールを行き来したり、アナリストに依頼して結果を待つ必要がなくなり、「聞きたいこと」と「実際にアクションできる答え」の間にある障壁を取り除くことを目指しています。
今回のアップデートで搭載されたAIデータエージェントは、Flight ControlのCopilotの裏側で動作する会話型アシスタントとして機能します。たとえば、「Gen Zに最も効果的なクリエイティブはどれか」「米国北東部で売上を最も伸ばしているチャネルはどこか」といった質問を入力すると、数秒で最適化されたダッシュボードやインサイトを生成します。さらに、専用のKPI分析・診断エージェントが複数の軸にまたがるパフォーマンスのドライバーや異常値を特定し、リアルタイムのチューニングやデータドリブンな意思決定を支援します。ClinchのCEO兼Co-founderであるOz Etzioni氏は、「私たちが目指しているのは、チームが求めてきた“直感的で、直接的で、その場でアクションにつなげられる”データアクセスを提供することです。5件でも50件でもキャンペーンを担当している人にとって、常時オンのAIアナリストのような存在が、追加リソースなしに即座に全体像をクリアにしてくれます」と述べています。
今回のAIデータエージェントの特徴として、複数キャンペーンにまたがるパフォーマンスインサイトを統合し、ブランド横断・市場横断・事業部横断での結果を俯瞰できる点も挙げられます。多様な広告主やチャネル、KPIの複雑さを扱うIncubetaのようなエージェンシーにとって、この“統合ビュー”は特に大きな価値を持ちます。IncubetaのGlobal Chief Solutions OfficerであるMichael Ossendrijver氏は、「エージェント型マーケティングのフロントランナーとして、我々の野心とイノベーションレベルにマッチするテクノロジーパートナーを常に探しています。ClinchのAI Data Agentsを活用することで、オムニチャネルでのクリエイティブ配信とクリエイティブインサイトを自社インフラにシームレスに結びつけ、現場のチームとクライアントの最前線に“先回りしたインサイトとクリエイティブ最適化”を届けられるようになりました」とコメントしています。
Clinchについて
Clinchは、AIを活用した広告テクノロジー企業として、ブランドやエージェンシーがすべてのチャネルで、より効率的かつ効果的に関連性の高い広告を配信できるよう支援しています。同社の直感的なSaaSプラットフォーム「Flight Control」は、大規模なクリエイティブ制作からオムニチャネル配信、アドバンストDCO(Dynamic Creative Optimization)、ユニークなコンシューマーインテリジェンスまで、キャンペーンに関わるすべてのステークホルダーのワークフローを自動化・最適化し、時間・コスト・エラーの削減を実現します。
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