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創薬AI・バイオテックのEikon Therapeutics、NASDAQ上場で最大3.18億ドル調達を目指す
Eikon Therapeuticsは、NASDAQへの新規株式公開(IPO)を通じて最大3億1,800万ドルの資金調達を目指していると発表しました。本件は、バイオ医薬品セクターにおける投資家の信頼回復を示す新たな動きとして注目されています。南サンフランシスコに拠点を置くEikon Therapeuticsは、1株16〜18ドルの価格帯で1,760万株を公開予定で、上限価格での時価総額は9億ドルを超える見込みです。同社は2019年の設立以来、これまでに約10億ドルの民間資金を調達しており、直近では2025年に3億5,100万ドルのシリーズDを実施しています。足元では、SpyGlass Pharma、AgomAb Therapeutics、Veradermicsなど複数のバイオテック企業が相次いでIPO申請を行い、Aktis Oncologyも上場を果たしました。2025年後半のNASDAQ市場の回復基調と相まって、低迷が続いていたバイオテックIPO市場が再び開きつつあるとの見方が広がっています。
Eikon Therapeuticsが大きな注目を集める理由の一つが、CEOであるRoger Perlmutterの存在です。PerlmutterはMSD(Merck & Co.)の研究開発責任者として、がん免疫療法薬Keytruda(pembrolizumab)の開発と上市を主導し、同薬は2025年に約320億ドルの売上が見込まれる同社最大の製品となっています。Eikonのパイプラインは急速に拡大しており、現在4つの候補薬が臨床段階にあります。主力候補であるEIK1001は、TLR7/8デュアルアゴニストで、進行性メラノーマおよびステージ4の非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、Keytrudaとの併用で国際的な第2/3相試験が進行中です。両試験のデータは年内に公表される予定です。
続く候補として、PARP1を選択的に阻害するPARP阻害剤EIK1003およびEIK1004が第1/2相試験段階にあります。これらは、AstraZenecaとMSDのLynparza(olaparib)など既存薬と同等の有効性を維持しつつ、血液毒性などの副作用を回避できる可能性があります。さらに、自社開発パイプラインでは、超解像顕微鏡と機械学習を基盤とした創薬エンジンを活用し、MSI-high腫瘍を対象とするWRNヘリカーゼ阻害剤EIK1005が第1/2相試験中です。前立腺がん向けのアンドロゲン受容体拮抗薬EIK1006も、年内に臨床試験を開始する予定です。Eikon Therapeuticsは、ティッカーシンボル「EIKN」でNASDAQに上場する計画です。
Eikon Therapeuticsについて
Eikon Therapeuticsは2019年に設立された米国のバイオテクノロジー企業で、超解像顕微鏡と機械学習を組み合わせた独自の創薬プラットフォームを中核としています。がん領域を中心に、分子レベルでの標的可視化と精密な創薬を目指し、複数の臨床段階パイプラインを保有しています。CEOのRoger Perlmutterをはじめとする製薬業界のベテラン陣が経営と研究開発を主導しています。
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