Startup Portfolio
小型AIモデルのFastino、NVIDIA Nemotron 3.5をエージェントだけで追加学習し金融・医療特化のオープンモデルを公開
Fastino Labsは、NVIDIAのNemotron 3.5 Lightningをベースに、金融向け「Fastino-Nemotron-3.5-Lightning-Finance」と医療向け「Fastino-Nemotron-3.5-Lightning-Healthcare」の2つの特化型オープンウェイトモデルを公開しました。両モデルはFastinoが開発するFine-Tuning Agentによって追加学習され、人間が個別の学習パイプラインを構築するのではなく、AIエージェントがモデルの特化作業を実行したことを特徴としています。Hugging FaceでApache 2.0ライセンスにより公開されています。
金融モデルではFinQAの正答率がベースモデルの15.86%から59.23%へ上昇し、5種類の金融推論ベンチマークで性能向上を確認したとしています。医療モデルでもMEDECやMedCalc-Benchなどを含む8種類の医療ベンチマークで改善が確認されました。また、直接学習対象としていなかった関連タスクでも性能向上が見られ、Fastinoは特定ベンチマークへの過剰適合ではなく、金融・医療分野での一般的な能力が向上したと説明しています。
金融や医療では機密データを扱うため、外部の巨大なクローズドモデルへデータを送信できない企業も少なくありません。小型のオープンモデルを自社環境で運用し、AIエージェントによって業務領域ごとに自動的に特化できれば、AI導入のコストとデータガバナンスの両方を改善できる可能性があります。今回の発表は、AIエージェントがソフトウェアを開発するだけでなく、次のAIモデルそのものを学習・最適化する方向へ用途が広がっていることを示しています。
Fastinoについて
Fastinoとは、米国Palo Altoを拠点とする応用AI研究企業です。Ash LewisがCEO兼共同創業者を務めています。巨大な汎用モデルだけに依存せず、特定業務に最適化した小型AIモデルの開発を進めています。構造化データ抽出、分類、推論などを支援するモデルやAPIを提供し、GLiNERモデルファミリーの開発でも知られています。効率的で特化型のAIモデルを実際の業務へ導入しやすくすることを目指しています。
関連ニュース








Fastino に興味がありますか?
最新ニュース

LLMのOpenAI、高度な脆弱性研究向け「GPT-5.6-Cyber」を公開しDaybreakを2段階アクセスへ拡張
2026/08/12

生成AIのAnthropic、Riot Platformsから191MWのAI計算容量を確保へ 20年・91億ドル契約と報道
2026/08/12

AIクラウドのTogether AI、IBMと2.4億ドルの複数年契約を締結しNVIDIA B300による大規模オープンモデル推論基盤を構築
2026/08/12

医療AIのQualified Health、LCMC Healthと提携し1万5,000人の医療従事者へ生成AI基盤を全社展開
2026/08/12

開発者がAIエージェントを構築、運用、スケールするためのプラットフォームを開発する"Sapiom"がSeries Aで$35Mを調達
2026/08/11
